第六幕その二
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飛行船を竜騎士団のお城に向かいました、そしてです。
そのお城のある浮島に着きますと。
浮島は真ん中に白い見事な塔がある西洋のお城に様々な建物があってです。
平原や湖、森に川があります。そこに牛や羊、山羊達がいてお世話をする人達がいて見事な畑もあります。
その浮島に接舷して降り立ってでした。
ノームの人達もドワーフの人達もこう言いました。
「最初に来た公園もよかったけれど」
「この浮島もいいね」
「これが竜騎士さん達の国か」
「いい国だね」
「のどかで平和で」
「実にオズの国らしいよ」
「そうでしょ、お空にもよ」
ビリーナが彼等に応えました。
「こうした国や場所が沢山あるのがよ」
「オズの国だね」
「そうだね」
「地上にも地下にもあって」
「お空にもあって」
「海にもあってね」
それでというのです。
「何処にもあるのよ」
「そうなんだね」
「いや、聞いてはいても」
「それでもね」
「そのことを実感しているよ」
「今ここにいて」
「全くだ、では訪問しよう」
ノーム王が皆の先頭に立ってでした。
そのうえで前に進みます、すると黒い甲冑に全身を包んだお顔の下半分を赤いお髭で覆ったお髭と同じ色の髪の毛を短く刈った中年の男の人が来てです。
一行に明るい笑顔でこう言いました。
「ようこそ我が国に」
「はじめまして」
ノーム王も初対面の人の挨拶で応えました。
「ノームの国から来ました」
「よく来られました」
「ではこれよりですな」
「はい、案内致しますので」
赤髭の人は笑顔で言いました。
「こちらに」
「それでは」
「この人がですね」
ジョージは赤髭の人を見てキャプテンに尋ねました。
「竜騎士団の団長さんですね」
「そうだよ」
キャプテンはその通りだと答えました。
「この人がね」
「そうですね」
「いや、恰好いいですね」
ナターシャは団長さんそれに他の騎士の人達も見て言いました。
「甲冑姿が」
「マントも背中にあって」
神宝はそちらも見ています、どの騎士の人達も甲冑にマント姿です。
「いいですね」
「まさに騎士ですね」
恵梨香の目はきらきらしています。
「兜もお顔全体を覆っていて」
「これでワイバーンに乗るなんて」
カルロスは憧れる目です。
「恰好良過ぎますね」
「だから皆の憧れなのよ」
トロットは五人に笑顔でお話しました。
「竜騎士の人達はね」
「そうなんですね」
「恰好いいから」
「それで、ですね」
「まさに騎士だから」
「そうした人達だからこそ」
「オズの国は円卓の騎士さん達もおられるけれど」
この人達もというのです。
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