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オズのカリフ王
第六幕その一

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               第六幕  竜騎士達の城
 ポリクロームは飛行船の中でノーム王に尋ねました。
「最初に歴訪する国は何処なの?」
「うむ、竜騎士団じゃ」
 ノーム王はポリクロームに答えました。
「そちらをな」
「最初に訪問するのね」
「そうなっておる」 
 笑顔での返答でした。
「わしはな」
「そうなのね」
「そういえばな」
 ここでドワーフ王が言いました。
「竜騎士さん達は郵便局員でもあるのう」
「ええ、オズの国には他にも郵便局員さんがおられるけれど」
 トロットが答えます。
「竜騎士さん達もね」
「オズの国のじゃな」
「郵便局員さんよ」
「そうだったのう」
「ワイバーンに乗ってね」
 そうしてというのです。
「それでよ」
「お空を飛んでじゃな」
「お手紙や郵便物を配達しているのよ」
「そうであるな」
「お空を飛ぶから」
 だからだというのです。
「物凄くね」
「速いのう」
「ワイバーンの飛ぶ速さは凄いから」
 それ故にというのです。
「もうね」
「あっという間にか」
「オズの国のお空を飛んで」
 そうしてというのです。
「配達してくれるのよ」
「凄い人達じゃな」
「ええ、その人達の国になのね」
「今から訪問するぞ」
 ノーム王はドロットにも答えました。
「それでよいか」
「わかったわ、それじゃあね」
「航路はそちらにしよう」
 キャプテンは飛行船のそちらの話をしました。
「これより」
「ええ、そうしてよね」
「竜騎士団のお城に行こう」
「それじゃあね」
「そういえばね」
 ここで、です。つぎはぎ娘が言ってきました。
「竜騎士団の人達もお城に住んでいたわね」
「そうよ、浮島のね」
「天空のお城ね」
「天空城は天使さん達のお城で」
「竜騎士団の人達のお城はまた別だったわね」
「ええ、これがね」
「そうだったわね」
「それでこれから行くのはね」 
 そちらはといいますと。
「竜騎士団さん達のお城よ」
「同じ天空のお城でもなのね」
「また違うのよ」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのです。
「その違いは覚えておいてね」
「よくわかったわ」
 つぎはぎ娘も頷きました。
「あたしはわかってるけれど」
「オズの国の人だからね」
「それで色々なお国巡ってるし」
 それでというのです。
「わかってるわ」
「そうよね」
「じゃあ竜騎士さん達のお城にね」
「行きましょう」
 こうしたお話をしてでした。
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