第二章
[8]前話
「これでな」
「安心ね、私もパートしてるけれど」
「俺が稼がないとな」
「元も子もないし」
「これで決まったらな」
「よしね」
「全くだよ」
家で妻に話した、そして面接を受けると数日後採用通知が来た、そして今いる会社を出た次の日からだった。
その会社で働きはじめた、するとだった。
「今の職場の方がな」
「ずっといいのね」
「給料も勤務時間も福利厚生もな」
全てがというのだ。
「本当にな」
「いいのね」
「だからな」
それでというのだ。
「前の会社クビになってな」
「かえってよかったのね」
「ああ」
妻に夕食の場で焼きそばでご飯を食べつつ答えた。
「そうかもな」
「まあ身に覚えのない話を押し付けられて急にクビにする様な」
妻もそれはと言った。
「変な会社はね」
「そうなってやっとわかったけれどな」
「クビになっても」
「他のいい場所に行けるならな」
「いいわね」
「そうだな、じゃあな」
夫は妻に真面目な顔で話した。
「これからもな」
「働いていくのね」
「今の会社でな」
「いい会社だから」
「ああ、俺の話を聞いてすぐに声をかけてくれたしな」
うちで働いてはどうかとだ。
「そんな会社だからな」
「頑張っていくわね」
「そうするな」
こう言ってだった。
東浜は真面目に働いていった、すると彼は会社の中で評価もされていった。そしてそんな充実した日々の中でだ。
彼をクビにした会社が不始末が続き倒産したと聞いた、その話を聞いて彼はあの時クビになってとよかったと今の会社の中で充実した気持ちの中で働きつつ心から思ったのだった。
会社をクビになっても 完
２０２３・９・２３
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除