第二章
[8]前話
「本当にね」
「そうだよな」
「けれどね」
「それでもか」
「そう、ふわりは喜んでるでしょ」
見れば目をキラキラさせて尻尾をぱたぱたさせている。
「だからいいのよ」
「これあれか。俺達が喜んでるからか」
「それならね」
「ふわりも嬉しいんだな」
「ふわりってそうした娘でしょ」
彼女の性格のことも話した。
「私達が笑顔だとね」
「自分も喜んでくれるな」
「そんな娘だから」
それでというのだ。
「私達がリボン付けてあげて」
「似合ってる、可愛いって言ってか」
「喜んでるの見て。それで可愛いとかも言われて」
それでというのだ。
「ふわりもね」
「嬉しいか」
「そうよ」
実際にというのだ。
「この娘もね」
「そういうことか」
「そうよ、ただふわりが喜ばないなら」
「お洒落もしないか」
「そうするわ、それで今はね」
「ふわりも喜んでるから」
「お洒落をさせていくわよ」
笑顔で言うのだった。
「リボン以外にもね」
「ドレスとか着せたりな」
「やっていくわよ」
「そうか、ふわりもそれでいいか?」
「ワンッ」
ふわりは実に嬉しそうに鳴いて応えた、そしてだった。
リボンが付いた自分の姿を母に鏡で見せられて余計にテンションを上げた、読助はそれを見て彼女が喜んでいるならそれでいいと頷いた。
ふわりのリボン 完
2023・9・22
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