第七百十七話 三つ目の蜥蜴その二
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「連合では普通にある」
「キリスト教でもですね」
「魂は一つでだ」
そうした教えでというのだ。
「最後の審判で天国か地獄かが決まるが」
「ミケランジェロの絵ですね」
「それにある様にな」
「そうなりますね」
「しかしだ」
大尉はさらに言った。
「最後の審判までにだ」
「人は生まれ変わるのですか」
「何度もな」
「キリスト教でもですね」
「カトリックでもだ」
この時代でも人類最大の宗教組織であり当然ながらキリスト教の中で最大宗派にもなっている。そして国家にさえなっている。
「同じだ」
「輪廻転生が入っていますか」
「これまでは何も言わなかったが」
輪廻転生についてというのだ。
「連合に入ってな」
「カトリックがですね」
「そうなってからな」
それ以降というのだ。
「そうした教えにだ」
「なっていますか」
「連合の考えになったかな」
「輪廻転生も入っていますか」
「連合のカトリックはな」
「そうなのですね」
「そしてその転生はだ」
連合の思想であるそれはというのだ。
「元々はマウリアから来ている」
「生まれ変わるというそれは」
「そうだ、あの国からだ」
マウリアからというのだ。
「生まれて連合では完全にだ」
「定着していますか」
「だからダライ=ラマは転生してだ」
「代々ダライ=ラマでいるのですね」
「そうだ、魂は不滅でだ」
それでというのだ。
「例え死んでもな」
「また生まれ変わって」
「ダライ=ラマとして生きているのだ」
「そうなのですね」
「そしてチベット仏教ではな」
ダライ=ラマを総主とするこの宗派ではというのだ。
「実際にな」
「三つの目をですか」
「開く修行もだ」
「行っていますか」
「チャクラというものがあるが」
「ヒンズー教でしょうか」
上等兵はチャクラと聞いてこう述べた。
「確か」
「そうだな、チャクラはな」
「マウリアの考えで」
「ヒンズー教にありな」
それでというのだ。
「身体の中央に七つのそれがあるというの」
「七つですか」
「それが動く様になるとな」
それぞれのチャクラがというのだ。
「人間の秘められた力が引き出されるという」
「そうなのですね」
「その考えとだ」
「三つの目はですか」
「似ている様にな」
その様にというのだ。
「私は思う」
「チャクラですか」
「三つ目の目が開くとだ」
その芽があるというムカシトカゲを観ながら話した。
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