第七話
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意味、軍は欲しいだろうな。
「ちぃッ!!」
魅魔は迫り来る榴弾を避けていく。おいおい、それはないだろう。
「私は悪霊だからね。それくらいの速度で避けるのはわけないさ」
……こりゃ機関銃出した方がいいかな。
「ショートカット『MG42』ッ!!」
俺は九〇式野砲を消して第二次大戦時にドイツ軍が使用していたMG42機関銃を出した。
「おやおや」
MG42機関銃を見た魅魔は嬉しそうにしている。取りあえず脚でも狙うしかない。そう思って俺は引き金を引いた。
「……は?」
「アッハッハッハ、どうしたんだい?」
魅魔はMG42機関銃の銃弾を避けていた。んなアホな……。
「くそ……」
俺は射撃を再開するけど魅魔は難なく避ける。
「……『壁』」
俺はMG42機関銃を消して再び壁を出す。
「また壁かい? そもそもあんたの能力は何だい?」
魅魔が冷やかし程度に言う。
「俺の能力は言葉を具現化する程度の能力だ。つまりは言霊だ」
俺はそう言って舌を出す。
「ショートカット『スタングレネード』ッ!!」
俺は魅魔の五メートル上にM84スタングレネードを出した。勿論M84スタングレネードは重力に逆らって落下してくる。
「な……」
俺は咄嗟に目と耳を塞いだ。(目は念のため)そしてスタングレネードは効果を発揮したのである。
「突入ッ!!」
咄嗟に目と耳を塞いだ俺ならいざ知らず、相手は現代兵器を恐らくは知らない悪霊。
いくら悪霊でも強烈な閃光は喰らうはずだ。俺は魅魔を捕獲するために動く……はずだった。
「いない……だと?」
「私は上だよ」
「ッ!?」
う、上だとッ!?
「残念だったね。私は悪霊だと言っただろ? 悪霊の中には外の世界で兵士をしていた魂もある。私が悪霊なのは怨みを持つ魂を取り込み強くなる。スタングレネードの知識もその魂にあったよ」
……これは迂闊だったな。まさかそのようなやり方もあったとはな。
「万策……尽きたみたいだね。なら次は此方の番だ」
「ショートカット『鉄扉』ッ!!」
「甘いッ!!」
魅魔が弾幕を形成した時、俺は鉄扉を出すが魅魔は予め予想していたらしく俺の後方に弾幕を形成する。
……これは詰んだか?
「最期に名前を聞いておくよ」
「生憎、俺はまだ死ぬ気はしないッ!! 『凍』ッ!!」
弾幕が防げなければ弾幕自体を凍らせればいい。
「なッ!?」
魅魔も流石にこの方法は思ってなかったみたいだな。
「誠兄ッ!!」
その時、中にいたはずの霊夢が裏から出てきた。
「……(ニヤリ)」
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