第百十六話 交番に寄ってその十
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「中身がそのままだと」
「子供のままだと」
「もうそれはね」
「子供ですね、それじゃあ」
咲はふとこうした人がいるかと思って言った。
「遊んでばかりで子育てもお仕事もしないでまともに本も読んでなくて自分しかなくて底意地悪くてヒス起こしまくる」
「それでお年寄りにまでなったら?」
「どうですかね」
「いや、それ五歳位で止まってるでしょ」
先輩は咲が話した人について言った。
「生きてけないわよ」
「お年寄りになるまで」
「もう途中でね」
生きていてというのだ。
「誰かにやられてるわよ」
「そうなっていますか」
「社会生活出来ないでしょうし」
「たまたま周りに仏様みたいな人がいて」
「それだとわからないけれど」
それでもというのだ。
「そんな人もうね」
「生きていけないですか」
「もう途中でね」
生きていてというのだ。
「実際にそんな人いるかしら」
「いるかも知れないですよ」
「子育てもお仕事もしないのよね」
「遊んでばかりで」
「家事もなのね」
「しなくてちょっとしたら」
咲は咄嗟に思うまま話していった。
「してやってる、それで不平不満と悪口ばかりで」
「言うことは」
「自分以外の生きもの皆大嫌いで」
「底意地悪くてヒス起こして自己中なのね」
「しかも執念深い」
「そんな人絶対に皆から嫌われるわよ」
先輩は言い切った。
「それも徹底的にね」
「忌み嫌われますか」
「それで生きていけないわよ」
「ですから周りにです」
「仏様みたいな人がいるのね」
「そうですと」
「それでも普通無理でしょ」
先輩はさらに言った。
「お年寄りまでね」
「生きられないですか」
「幾ら何でもね」
「尚且つ図々しくて厚かましい、お金遣いも荒い」
咲はこの要素も加えた。
「感謝とかもなくて」
「いいところないわね」
「これでお年寄りまでは」
「若しなれても年齢だけの」
「今先輩が言われてる通りの」
「中身は子供よ」
「やっぱりそうですか」
「糞婆とか糞爺とか呼ばれる」
そうしたというのだ。
「どうしようもない人達よ」
「そうなりますか」
「そうよ。本当に中身はね」
「子供ですか」
「そうよ」
そう言っていいといううのだ。
「そこまで酷いとね、というかね」
「ここまでの人いられないですか」
「もうどんな人生経験積んだのかってね」
その様にというのだ。
「悪いものてんこ盛りじゃない」
「私が思う嫌な要素ざっと言ってみましたが」
「そこまでいくと人間ですらないわよ」
最早というのだ。
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