暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の落語
第五幕その十

[8]前話 [2]次話
「これが」
「そうだよ、さらにね」
「そうなっていったんですね」
「そうだよ、本当にね」
「皆がですね」
「どんどんね」
 まさにというのです。
「観なくなっているんだよ」
「そんな状況ですね」
「悪循環になってるからね」
「面白くないから皆観なくて」
「それで視聴率が落ちてね」
「スポンサーも離れて」
「お金がなくなって」
 そうなってというのです。
「それでまたね」
「作るお金がなくて」
「やる気がなくなってね」
「そこで工夫しようとはですね」
「最初からそんな気があったら」
 それならというのです。
「おう少しましだよ」
「面白い番組をですね」
「工夫してね」
「作っていますね」
「それがないから」
「お金がなくなるとやる気もなくなる」
「そうなってね」
 それでというのです。
「尚更ね」
「それで、ですね」
「さらにやる気のない番組をだよ」
「作って」
「出てもらうタレントさんもね」
「さらにどうでもいい人になって」
「内容もね」
 番組のそれもというのです。
「お金もやる気もない」
「つまらないものになって」
「お笑いもね」
「目が笑っていない様な」
「そんなものになるんだよ」
「そうなんですね」
「テレビに出たいだけの人なんて」 
 それこそというのです。
「一体何がいいのか」
「そうなんだよね」
「お笑いをやりたんじゃないとね」
「最初から」
「それも全力で」
「そのうえで笑わせる」
「そんな人達じゃないと」
 さもないと、とです。皆も言いました。
「面白い筈がないよ」
「それこそね」
「昔はテレビに出ているお笑いの人達にもあったね」
「昔の映像観ればわかるわ」
「もう何があっても笑わせる」
「どんな人でもそうさせるってね」
「そんな気迫があったよ、いや大手の事務所に入ってね」
 そしてと言う先生でした。
「そこからたまたま名前が売れて」
「テレビに出る」
「目的は売れたい」
「芸能界で偉くなりたい」
「それだけね」
「笑わせようじゃないからね」
 そのスタンスがというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ