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星河の覇皇
第八十五部第一章 国防省への忠告その七

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「そうした考えか」
「はい、それと共に」
「中央政府軍もか」
「強くなれば」 
 それでというのだ。
「いいかと」
「中央政府軍も規模を拡大していくか」
「連合の人口増加と比例して」
 それと共にというのだ。
「そうしていけばです」
「いいか」
「はい、私は後々はです」
「中央政府軍をさらに拡大していくか」
「百三十億からです」 
 さらにというのだ。
「規模を拡大していこうとです」
「そうか、だから各国軍もか」
「連合の人口増加に合わせ」
 そしてというのだ。
「拡大していかないとです」
「市民を守れないか」
「そうなるかと」
「市民の為か」
「そして連合の国土の為に」
 八条はこちらも話に出した。
「やはりです」
「各国軍もか」
「拡大しなければならないとです」
 その様にというのだ。
「私は考えています」
「そうだな、軍隊は何の為にあるか」
「市民と国土を守る為です」
 八条の返事は変わらなかった。
「やはり」
「間違っても侵略の為ではない」
「それはエウロパの考えですね」
「連合ではそう言うな」
「十字軍や帝国主義の様な」
「連合に他国を侵略する意図はない」
 キロモトはこの言葉を絶対の確信を以て出した。
「まさにな」
「建国以来一度もです」
「誰も持ったことがない」
「連合は他者から富を奪いません」
「富は自分達で生み出すものだ」
「それが連合です、それならばです」
 そうした考えにある国ならというのだ。
「軍隊もです」
「必然的にな」
「はい、他国への侵略ではなくです」
「自国を守る為に存在するものとなる」
「実際にそれ以外で持つものとはです」
「考えないな」
「それでいいかと。侵略なぞです」
 八条は連合の考えをさらに話していった、よく貪欲と言われる国であるがそれでも決して侵略国家ではないのだ。
「することはです」
「ないな」
「冷静に考えますと」
 八条はさらに話した。
「侵略を行うには軍隊を動かさなくてはなりません」
「よくて調略だな」
「はい、他国の篭絡という手もあります」
 侵略にはだ。
「若しくは移民を多く送りです」
「その国を乗っ取る方法もある」
 これはハワイにアメリカが行ったことだ、アメリカはこの国に多くの移民を送って王国を自分達のものにし挙句は併合したのだ。
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