第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第四章 クリスマスの夜に…
第27話 温泉で○○!?(1)
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んに言われた言葉を思い出した。
『シュー助には、もっとダイレクトに伝えないと……気持ち、伝わらないヨ』
……ごめんなさい、アルゴさん。半年くらい経った今でも、まだ実行が出来てません…
そりゃ、何度だって気持ちを伝えようとした。
でもダイレクトに言う為のシチュエーションなんて、ダンジョンでなんてまったく起きなかった。
「シチュエーションなんて気にしてるからダメなのかな〜……タイミングもどうすればいいか分からないし……」
シチュエーションといえば、小学校に通ってる時に男の子に何度か告白された事があったような…
あっ、でもあの時は告白でお決まりの屋上や校舎の裏とかでされたから、SAOでは参考にできない。
「…………」
今考えると、あたしが告白を断った男の子に対して
『ごめんなさい』
と断っていたけど本当は、小学生の内から『付き合いたい』なんて思うのかな、って思っていた。
でも、本当なら小学校を卒業して一年も経っていないのに、今あたしは告白の事で悩んでいる。
それに、教室に保健室か帰ってきて話していた、偶然聞こえた男子の
『○○が寝てたんだけど、寝顔がめっちゃ可愛いぞ!!』
という会話が聞こえて来て、寝顔を見るだけで何でそんなにテンションが上がるのか不思議だった。
でも、今はたまに夜のシュウさんの寝顔を見るだけで、込上げて来る何かの気持ちを必死に抑えるあたしがいる。
「……アルゴさんなら、もしあたしが『こんな事に悩んでます』って言ったら、どうやって言葉を返してくれるかな…」
…多分『仕方ない、それが恋ダ。それにタイミングやシチュエーションが無かったら、自分から作っちゃエ!』とか、恥かしくて無茶なこと言ってくるんだろうな〜。
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そうやって暫く考えて、そろそろ上がろうかな〜、って思ってお湯から立ち上がると、シュウさんのいる男湯の方が騒がしい事に気が付いた。
…何やってるんだろ、シュウさん? 何か暴れているような気が……
と思って、仕切りの方を上の方を見ようとしたら……
「させるかーーッ!!」
とそんな声が聞こえてすぐ、あたしの前2mくらいの場所に、何かが叩き付けられたように落ちてきて、水しぶきをあげる。
あたしは本能的に、上を向こうとしていた顔を正面に向けて、両腕で顔を水から守る。
そして何かが落ちてきた場所から、モンスターが消滅する音が聞こえた。
そして数秒ほどで、またあたしの前に……しかもさっきより近くで、あたしの前1mくらいの所に何かが落ちてきた。
そして、落ちてきた所から
「ぶはぁー」
という声をあげて、シュウさんが顔を出した。
「シュ、シュウ……さん?」
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