第一章
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今はな」
「そうなのね」
「ああ、何であんな奴さっさとあの時撃ち殺さなかったんだよ」
今度はこうも思った。
「本当にな」
「それもね」
「仕方ないよな」
「日本じゃ警察官が発砲しても言う人いるから」
「日本は悪い奴に優し過ぎるだろ」
苦い顔でこうも言った、家で喋ったが言うのはこんなことばかりだった。
暫く彼は暗く過ごした、だが。
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