第一章
[2]次話
今時レディース
レディースと聞いてだ、三重県名張市在住の小野鉄平小さな目と分厚い唇を持つ色白で黒髪を短くしている一七〇位の背の中肉の彼はこう言った。
「もういないよな」
「そうですよね」
会社の同僚がそれはと応えた。
「流石に」
「そんなの昭和だろ」
「精々平成の最初ですよね」
「暴走族自体がな」
今はだ、小野は後輩に会社の中で話した、休憩中に喫茶コーナーで一緒に紙コップの紅茶を飲みながら話している。
「まだ横須賀とかにいるらしいけれどな」
「じゃあ横須賀に行けば」
「まだいるか?」
「あとですね」
後輩はこうも言った。
「広島ですか」
「あそこか?」
「広島ってとある漫画がありますね」
「ああ、暴走族の漫画な」
小野はその漫画が何かを知っていてこう返した。
「随分長い間続いてるよな」
「あの作者さんのライフワークですね」
「それでな」
そうした作品になっていてというのだ。
「それでな」
「今も続いていて」
「広島にもレディースいるか」
「そうじゃないですか?」
「実は今度広島に出張に行くんだよ俺」
小野は後輩に真面目な顔で答えた。
「だからな」
「じゃあ丁度いい機会ですか」
「この目で確かめてみるか」
「まだレディースがいるか」
「広島にもな」
こう言ってだった。
小野は広島に出張に行った、そしてまずは仕事をして牡蠣に紅葉饅頭、お好み焼きに福山ラーメンといったものを楽しみ。
出張先の人に夜飲みに誘われたがここでだった。
名張で後輩と話した暴走族やレディースのことを話すとこの人にこう言われた。
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