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星河の覇皇
第八十五部第一章 国防省への忠告その五

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 キロモトは八条との話に赴いた、八条とは大統領の執務室で会ったが会うなり彼に対してこう言った。
「私から呼んでだ」
「そうしてですね」
「話そうと思っていた」
「今回のことを」
「そう考えていた」
 八条自身に言うのだった。
「その様にな」
「そうでしたか」
「各国政府は国防で多く言ってくる」
「それで、ですね」
「君に話そうと思っていた」
「私もです。大統領がお話されたいと思って」
 自分にとだ、八条はキロモトに答えた。
「それで、です」
「この大統領官邸に来てくれたな」
「はい」
 そうだというのだ。
「そうでした」
「そうだな、ではだ」
「はい、お話をですね」
「これからしたい、最初に言うが」
 キロモトはあらためて話した。
「君も国防省も今はな」
「職務にですね」
「専念してもらいたい」
 こう言うのだった。
「そうしてくれるか」
「わかりました、それでは」
「そうしてだ」
「連合全体の防衛体制をですね」
「確かなものにしてもらう」
「それでは」
「暫くは外務省を主としてだ」
 八条にもこのことを話した。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「内務省と二つの省で各国政府に対する」
「そして国防省は」
「本来の職務である国防にだ」
 そちらの仕事にというのだ。
「憂いなくだ」
「専念することですね」
「それで頼みたい」
「連合の為に」
「そうだ、今国境警備体制も確立が進んでいるな」
「順調です」
 八条の返事は明朗なものだった、その返事をした後で紫の茶を飲みそのうえでキロモトに対して話した。
「中央政府軍はです」
「国境での防衛及び警備体制をだな」
「確立させています」
「そうだな、ではな」
「このままですね」
「それを頼む、ようやくだ」
「辺境の問題も解決しました」
 連合国境内外のそれがだ。
「そうなりました」
「有り難いことだ、やはりな」
「各国軍だけではですね」
「辺境外縁部に対する対応に限度がある」
「各国軍はそれぞれの国内で飲み動けます」
「中央政府大統領の許可がない限り国境の外には出られない」
 各国のそこからはだ。
「一向にだ」
「出られないので」
「だからだ」
「それで、ですね」
「連合全体の防衛が出来てな」
 そうしてというのだ。
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