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八条学園騒動記
第七百十六話 蜥蜴と亀その十

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「多くな」
「社会問題になっているのですね」
「それも暴力や性犯罪、汚職とな」
「質が悪いものが多いですか」
「そうした状況だからな」
 それ故にというのだ。
「大きなだ」
「問題になっていますね」
「この学園は流石に違うが」
 八条学園はというのだ、自分達が今いる動物園を敷地内としていて先程自分達が巡ったそちらもというのだ。
「しかしな」
「多くの学校ではですね」
「そうした教師が多くな」
「エウロパとは違いますね」
「エウロパでは教師はな」
「はい、まともですね」
「聖職者と呼ばれている」
 そこまでのものだというのだ。
「そうだな」
「そこが違いますね」
「エウロパにもアウトローがいてな」
 そうした者達がというのだ。
「質が悪いが」
「それでもですね」
「アウトローはアウトローだ」
 そうした者達だというのだ。
「質が悪いのもな」
「当然ですね」
「マフィア等はな」
「そうした世界ということですね」
「だが連合はな」
「アウトローと同じだけですか」
「教師達の方がだ」
 難しい顔での言葉だった。
「悪質だ」
「そういうことですね」
「そうだ、蜥蜴や亀を育てることもな」
 今自分達が観ている彼等をというのだ。
「例えそれが仕事でもせずそれでいてふんぞり返っている」
「何もしないで」
「それでいてだ」
 それでもというのだ。
「無能だからな」
「最低ですね」
「そう言っていい、教師と見れば犯罪者と思え」
「連合の言葉ですね」
「まともな人間はならず近寄らない」
 そこまでのものだというのだ。
「そうしたものだ、だからな」
「利用もですね」
「されるのだ」
 自分達にというのだ。
「無能だがだ」
「人間性が劣悪で」
「過激派とつながっている教師も多いからな」
「それで、ですね」
「密かに金を渡してな」
「引き込みますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
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