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八条学園騒動記
第七百十六話 蜥蜴と亀その九

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「連合はこうしたこともだ」
「よく研究されていて」
「学ばれていてな」
「しっかりしていますね」
「そうした国だ、生物学もだ」
 この学問もというのだ。
「かなりだ、教師の質は恐ろしく低いが」
「学者、研究者の質はですか」
「高い」
 そうだというのだ。
「これがな」
「そうなりますね」
「教師はいい人はならないと言われているが」
「それこそ他になることがない」
「全くの無能で人格も劣悪な」 
 そうしたというのだ。
「輩がな」
「連合では学校の教師になりますね」
「それかマスコミに行く」
「どちらかですね」
「しかし学者はな」
「やはり違いますね」
「しかも努力しないとだ」
 学者はというのだ。
「いい研究もだ」
「出来ないですね」
「学校の教師は幾ら生徒にわからない授業をしてもクビにならない」
「それでは意味がないですが」
「しかしそうした無能でだ」
 大尉はさらに話した。
「一向に改善する努力もだ」
「しなくてもですね」
「いられるからな」
「無能がずっと残りますか」
「無能で人格も劣悪な、な」
 そうした様なというのだ。
「碌でもない輩がだ」
「残りますね」
「ずっとな」
「それは厄介ですね」
「勿論れっきとした学校ならな」
「そうした教師は淘汰されますか」
「どの世界でも色々な人間がいてだ」
 それこそ連合でもエウロパでもだ、世の中は善人もいれば悪人もいるし有能な人間も無能な人間もいるのだ。
「極めて無能で人格も劣悪な、な」
「輩もいますね」
「そうだが」
 それでもというのだ。
「流石にな」
「それでもですね」
「普通の世界ではそんな奴は淘汰される」
「両方駄目ならば」
 無能で人格も劣悪ならというのだ。
「どうにもならないからな」
「そうなりますね」
「そうだが」
「連合ではですね」
「学校の教師はな」
「中々そうはならず」
「それでだ」
 そうした状況だからだというのだ。
「深刻な問題となっている」
「社会問題にさえですね」
「連合で最も犯罪を犯す確率が高い職業だ」
 学校の教師はというのだ。
「他のあらゆる職業よりもだ」
「それが高いのですね」
「極めてな」
 こう言っていいまでにというのだ。
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