第九十五話 蚊に刺されないことその九
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「そうした生きものがいる山の自然も畑も滅茶苦茶になって」
「動物園がなくなって」
「生きものの研究に支障が出て」
「種族を残せないわね」
「どうしてもね」
「そうなるわよ」
かな恵はまた二人に答えた。
「なくなったら」
「水族館もそうだしね」
「最近ああしたところでシャチやラッコ飼育するの難しいらしいけれど」
「そう言う人がいて規制もあって」
「それでね」
「だから色々なこと言う人はいても」
それでもというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「おかしな意見ってあるし」
「どう見ても間違ってるって」
「そんな意見もね」
「そんな意見はスルーして」
そしてというのだ。
「そうしてね」
「やっていかないと駄目よね」
「世の中って」
「狩りをするなって言って」
生きものの命を大事にしろなぞと言ってだ。
「実際に狩りをしなかったら」
「そうなったらね」
「もう大変よ」
「そうなるに決まってるわ」
「普通に考えたらね」
「だから」
それでとだ、また言うかな恵だった。
「そんない人の意見はもうスルーすることよ」
「まりにもおかしな意見はね」
「おかしいのはおかしいって言って」
「突っぱねないとね」
「わかりましたで聞いたら負けね」
「働いたら負けじゃなくて」
かな恵はここでは冗談を入れた。
「聞いたらね」
「負けよね」
「そうよね」
「それでその通りにしたら」
「もうね」
その時点でというのだ。
「終わりね」
「本当にね」
「何でかね」
こうした話をした、そしてだった。
かな恵はここでだ、こうも言ったのだった。
「変な意見を変な意見とわかる」
「それも大事よね」
「そうよね」
二人もそれはと頷いた。
「おかしいことはおかしい」
「間違ってることは間違ってるってね」
「はっきりわかってね」
「そうしたことは突っぱねることね」
「そうよね、狩りするなって」
獣害を防ぐ為にだ。
「農業する人から見れば」
「ふざけるなよね」
「本当に」
「そうよね、それにね」
かな恵はさらに話した。
「殺した命はちゃんと食べたり供養したらね」
「それでいいでしょ」
クラスメイトもそれはと応えた。
「誰でも生きてたら絶対に命貰うし」
「そうなのよね」
「お野菜や果物だってね」
こうしたものを食べてもというのだ。
「命だしね」
「そうそう、そうなのよ」
かな恵はクラスメイトに少し身を乗り出して応えた、そうしつつ右の人差し指を立ててその通りという顔になっている。
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