第七十六話 次の日も会ってその二十五
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「それもまたよくないから」
「やっぱりそうですよね」
「新一君はどうしてもそこが問題ね」
「いい人を見てですね」
「その人をひながたにしてね」
「特に教祖様ですね」
「いい振る舞いをすることはいいことだけれど」
そのこと自体はです。
「新一君はね」
「反面教師を参考にし過ぎですね」
「何かをお手本にして努力することはいいことでも」
「どうせお手本にするならですね」
「いい人でないとね」
「その方がいいですね」
「そう、新一君っていい人あまり見てないわよね」
このことが気になっています、前から。
「親戚の人でも」
「いい人も沢山知ってますが」
「嫌いな人をまず見てるわよね」
「見て思いきり嫌ってますね」
「それで絶対にああはなるまいよね」
「全否定して何もかもを真似ない様にしています」
「常に意識してよね」
「そうしています」
「それがよくないの」
こう言いました。
「気分よくないでしょ」
「はい、かなり」
「だったらね」
それならとも言いました。
「いい人のことをいつも思ってね」
「好きでいてですね」
「意識してね」
そうしてと言いました。
「そうしたらもっといいから」
「反面教師よりひながたですね」
「教祖様こそひながたって言うでしょ」
「そうですね、おみちの本にも書かれてますし」
「そうしたことから考えてもね」
私は新一君にさらにお話しました。
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