第三百十四話 イリノイ州を統一したうえでその六
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「よく来てくれました」
「いやいや、お話があると聞いたんで」
ギンズバーグが最初に応えた。
「それならと」
「迷いなくですか」
「多少迷いましたが」
それでもというのだ。
「決めました」
「そうですか」
「そうでしたか」
「あたしもです、それでなのですが」
ルイーザも言ってきた。
「お話したいことは」
「はい、私達のこれからのことです」
ルイスはルイーザに答えた、三人の前にはそれぞれの飲みものとケーキがある。ルイスはレモンティー、ルイーザは中国茶、ギンズバーグは日本茶である。
「そのことについてお話したいと思いまして」
「それで、ですか」
「僕達を呼んでくれましたか」
「はい」
ルイーザとギンズバーグに答えた。
「左様です」
「あの、あたしは戦は避けへん主義ですが」
それでもとだ、ルイーザは答えた。
「無用な戦は嫌いです」
「そうですね、ルイーザさんは」
「そしてルイスさんもですね」
「それを言ったら僕もだよ」
ギンズバーグも言ってきた。
「せえへんでええならね」
「戦はせんな」
「そうやで」
ルイーザに対して答えた。
「ほんまに」
「あんたもそやね」
「戦をするよりも」
それよりもというのだ。
「牧場やってね、そして政かて」
「平和にやな」
「開拓をしても」
アメリカが開拓の国であることからも話した。
「それでもやで」
「そやな」
「別に」
これといってというのだ。
「そこにで敵がおらへんなら」
「平和に開拓して」
「それで開拓してからも」
「平和にやっていけたらええな」
「起きた世界じゃそうもいかへんかったけどね」
ネイティブ当時はインディアンと呼ばれた彼等との戦いがあった、尚西部劇では白人ばかり出て来るが黒人の騎兵隊も存在したしガンマンやカウボーイも結構な割合で黒人のそういった人達が存在していた。
「そやけどね」
「それでもこっちの世界やと」
「別にそうしたこともないし」
「平和に開拓出来たらやな」
「その青tも平和に」
ルイーザにわした。
「やっていけたら」
「それに越したことはないな」
「ほんまにね」
こう言うのだった。
「僕としては」
「あたしもや。仕事をそのまま出来たら」
それならとだ、ルイーザも言った。
「それでや」
「ええんやね」
「ほんまに」
こう言うのだった。
「それが一番や」
「火の粉は払うにしても」
「火の粉がないならええやろ」
それでというのだ。
「普通にやっていって」
「そうやね、それでルイスさんは僕達以上に戦は嫌いやし」
ギンズバーグはそのルイスに目をやってルイーザに話した。
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