第五幕その二
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「いいわね」
「そうするしかないか」
「明日また見ればいいのよ」
トロットは残念そうなノーム王にお話しました、他のノームの人達もドワーフ王もドワーフの人達もそうなっています。
「そうでしょ」
「今日見てか」
「そう、また明日ね」
笑顔でお話します。
「そうすればいいのよ」
「そうか、明日があるか」
「そう、あるのよ」
こう言うのでした。
「だからね」
「寝ることか」
「寝ることが嫌いなの?」
トロットはノーム王に尋ねました。
「ノーム王さんは」
「まさか」
それはとです、ノーム王はすぐに答えました。
「そんな筈がない」
「そうよね」
「寝ることは大好きだ」
このこと自体はというのです。
「実にな」
「だったらね」
「それならか」
「夜はね」
「夜空を見た後でか」
「ぐっすりとね」
その様にというのです。
「寝ればいいのよ」
「そしてまた明日か」
「日の出と共に起きて」
そうしてというのです。
「遊んで飲んで食べて」
「楽しく過ごしてか」
「そしてね」
「最後はじゃな」
「夜空を見て」
今楽しんでいるこのことをしてというのです。
「そしてね」
「そのうえでか」
「寝てよ」
「また明日か」
「そうすればいいのよ」
「そうか、ではな」
「ええ、夜空の後でね」
見て楽しんでからはというのです。
「楽しめばいいのよ」
「寝てじゃな」
「そうよ、そうしましょう」
「そうしようぞ」
ノーム王は笑顔で頷きました、そしてです。
実際に夜空を見た後ノーム王はテントの中に入って皆でぐっすりと寝ました、そして日の出と共に起きてです。
お空の雲の上から出て来たお日様を見てです、ドワーフ王と一緒に言いました。
「日の出もな」
「見られるのがよいのう」
「地下ではな」
「こちらもないからな」
「夜空と共にな」
「こちらもよい」
「実にな」
二人でお話します、そしてです。
そのお話をしながらです、ふとでした。
ノーム王にです、ジョージ達五人が言ってきました。
「一日の移り変わりがなんですね」
「凄くいいんですね」
「日の出から朝になって」
「お昼になって夕方になる」
「それで夜になるのが」
「そうじゃ、色も変わるであろう」
ノーム王は五人に明るい笑顔で答えました。
「一日のうちにな」
「はい、日の出の時は白いです」
ジョージが応えました。
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