第一章
[2]次話
ハワイの山火事から
ハワイ州マウイ島で恐ろしい山火事が起こった、山林で起こったそれは強風で煽られ瞬く間に島の西の市街地にまで及んだ。
多くの被害が出た、人も生きものもそうだったが。
生きものの保護団体に所属しているショウタ=ヤマモト明るい顔のアジア系のやや小柄な青年である彼は一匹の茶色の垂れ耳の大型犬の雄を保護して顔を曇らせた。
「この子も酷いですね」
「肉球、足、背中に火傷があるよ」
団体に所属している獣医はその犬を診察して顔を曇らせた。
「だからすぐにね」
「この子もですね」
「治療しよう」
「わかりました」
「他の火傷している子もね」
今回の火災でというのだ。
「そうしよう」
「そして助けましょう」
ヤマモトも頷いてだった。
そうしてその犬の治療を行った、犬は大怪我をしていたが助かった。その後でマイクロチップのお陰でだ。
飼い主も見付かった、その飼い主に連絡すると。
州の企業で働いているニコール=コミー面長でくすんだ金髪をセットした長身の若い白人男性が妻と共に来た、彼はすぐにだった。
犬を抱き締めた、すると犬も喜びの声をあげた。
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