第二章
[8]前話
「あの子はトムです」
「そう名付けたんだ」
「はい、ただ母親代わりだったので」
ローンは獣医に笑顔で話した。
「ミスター=ママという仇名もです」
「付けたんだ」
「そうしました」
「相応しい仇名だね」
獣医はその仇名を聞いて笑顔で頷いた。
「彼に」
「そうですね、それで五匹一緒に優しい家族に迎えられることになりました」
「じゃあ彼は家でもだね」
「ママになりますね」
「そうだね」
獣医も笑顔で頷いた、そしてだった。
五匹を里親に引き渡した、すると暫くして里親から五匹のことがメールで動画も添えて伝えられたが。
「ミスター=ママ家でもです」
「あの子達のママだね」
「はい、優しい」
ローンはメールと動画ミスター=ママが子猫達の世話をしているそれを観てから獣医に笑顔で話した。
「そうなっています」
「それは何よりだね」
「優しい家族に囲まれて」
人間のというのだ。
「美味しいご飯と水を貰って」
「そうしながらだね」
「幸せに暮らしてます、しかし場所が変わっても」
ローンは笑顔のままこうも言った。
「あの子はママですね」
「それだけいい子だってことだね」
「そうですね」
獣医の言葉に頷いた、そうして獣医にその動画を紹介した。その動画を観て獣医もまた笑顔になった。
ママになった雄猫 完
2023・9・16
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ