第四十章
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そのうえで振り向いてきたダイアモンドヘッドに剣を突き立てる。だがこれは彼がその身体を左に捻ったことであえなくかわされてしまった。
「この野郎!今のはかわすんじゃねえ!」
「いや、かわさないと死んじゃうじゃない」
文句を言うモモタロスに良太郎が突っ込みを入れる。
「向こうも」
「殺すのが目的だろうが!」
モモタロスも良太郎に突っ込みを返す。
「それで何言ってるんだよ!」
「それはそうだけれど」
「この野郎!いいから大人しく成仏しやがれ!」
「悪いけれどそう簡単には成仏はしないぞ」
「まだ言いやがるか!」
「ここで御前等の相手をしなくちゃならないしな」
「だからそれを終わらせてやるつってんだよ!」
言いながら今度はダイアモンドヘッドの左肩から袈裟懸けに斬ろうとする。しかしこれも鎌で受けられてしまった。
「しぶてえな、この野郎!」
「それはこっちの台詞だよ」
カイの言葉が怒ってきていた。
「何だよ、楽しいんだけれどな」
「楽しいんなら怒るんじゃねえ!」
「そう簡単には倒さないからな!楽しませてもらうな!」
鎌を遮二無二振り回してきた。今度は電王が受ける番だった。彼等の闘いは一進一退のまま進んでいた。
その横では。ゼロノスと牙王の闘いがこれまた熾烈なものになっていた。ゼロノスは剣を手に闘っている。まだゼロフォームにはなっていなかったのだ。
剣と剣で撃ち合う。しかし鍔迫り合いに負けて吹き飛ばされてしまった。
「ぐっ・・・・・・伊達に四体のイマジンと一緒になってるわけじゃないってことか」
「大丈夫か、侑斗」
「ああ、何とかな」
デネブに応えつつ立ち上がる。
「それでもな。このままだと」
「うむ、それでは潮時だな」
「ああ、ゼロフォームだ」
遂に切り札を出すことを決意した。完全に立ち上がったうえでの言葉だ。
「変身だ」
「わかった!」
デネブがそれに頷きその切り札を出した。忽ちのうちに赤いカードをその右手に出してそれをベルトに差し込む。すると光がゼロノスの身体を包み込み変形していく。赤銅色の身体のライダーになるのだった。
「牙王!これで決めるぞ!」
「俺の見たことのないフォームだな」
「これがゼロフォームだ」
楽しそうに声をあげてきた牙王に対してすぐに答えてみせた。
「これまでよりも遥かに強い。これだけは言っておく」
「そうか。なら余計に楽しめるな」
「俺は楽しむつもりはない」
だが桜井は今の牙王の言葉には応えはしなかった。
「戦いを楽しむつもりはな」
「そうか。面白みのない奴だ」
「面白いかそういうことは問題じゃない」
声は静かだが強いものになっていた。
「俺はライダーだ。御前達を倒し、守るべきものを守る為に戦っているんだ」
「永遠にか」
「それ
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