暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十五部第一章 国防省への忠告その一

[8]前話 [2]次話
               国防省への忠告
 キロモトは各国政府が北京における宣言を出そうというのを見てアッチャラーンに対して険しい顔で言った。
「では今のところはな」
「内務省と外務省にですね」
「任せる、しかしな」
「ことが深刻ならば」
「首相にもだ」
 即ちアッチャラーンにというのだ。
「動いてもらう」
「わかりました」
「そして今のところは動いてもらうつもりはないが」
 それでもというのだ。
「国防省にもな」
「お話しますか」
「八条長官にもな」
「そうされますね」
「今彼には自分の職務に専念してもらいたい」
 アッチャラーンと同じことを話した。
「是非な」
「やはりですね」
「今国防はかなり重要な時期だ」
「国境の防衛も確定しましたし」
「中央政府軍が主に行うことでな」
「だからですね」
 それでとだ、アッチャラーンも応えた。
「長官にはですね」
「今のところな」
「まさにですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「彼には動いてもらうつもりはない」
「左様ですね」
「そうだ、そしてだ」
「今回のことは」
「内務省と外務省に働いてもらう」
 彼等にというのだ。
「各国政府に対してはな」
「それでは」
「ただ内務省はな」
 金が統括するその省の話もした。
「やはりだ」
「連合全体の内政を行うので」
「そちらを優先してもらう」
「内政がおろそかになってはならない」
「そうだ、そうなってはだ」
 それこそというのだ。
「本末転倒だ、内政の失敗はだ」
「おろそかにしたそれは」
「確実に政権批判になり」
 そしてというのだ。
「支持率の低下につながる」
「だからこそですね」
「それを防ぐ」
 まさにというのだ。
「その為にな」
「ここは、ですね」
「内務省にはな」
「本来の職務に専念してもらいますね」
「そうしてもらう、だから主はな」
 何といってもというのだ。
「外務省だ」
「元々外務省の仕事ですし」
「連合中央政府外務省の仕事は独特だ」
 キロモトはこの現実も話した。
「マウリアやサハラへの外交も仕事だが」
「それ以上にですね」
「各国政府に対することだ、伝統的にな」
「それが中央政府外務省の仕事になっていますね」
「そうだ、だからだ」
「今回もですね」
「外務省に働いてもらう」
 こうアッチャラーンに話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ