第三十八章
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「クライマックスフォームだよ」
「その通り。じゃあ良太郎」
ウラタロスは良太郎に声をかける。
「変身しようか」
「私もいる」
今回はジーグも一緒であった。
「五人の力を合わせてな」
「ほな行くで!」
キンタロスの掛け声が響く。
「最後に感動で泣くんや!」
「そういうことだよ!クライマックス第二幕行くぜ!」
最後はやはりモモタロスだった。
「いいな良太郎!」
「うん、それじゃあ」
「行くぜ!」
「餌はもうあるしね!」
「泣く闘いになるで!」
「楽しんで行くよ!」
「いざ!」
五人がそれぞれ良太郎に憑依する。そのうえでクライマックスフォームになる。その横ではゼロノスベガフォームがいる。闘いの第二幕が今はじまった。
「野上」
「うん」
まずは桜井の言葉に応える。
「俺が牙王を続いてやる。だから御前は」
「わかってるよ。カイをだね」
「そうだ。見ろ」
牙王は再びあの祈る様な姿で憑依を受けていた。すると牙王に四体のはぐれイマジンが宿った姿になった。それこそは牙王ライナーフォームだった。
「牙王!」
「行くぞゼロノス」
ゆっくりと前に出つつゼロノスに声をかける。首を左右に揺らしつつ前を進んでくる。
「俺がこうなって負ける筈がない」
「生憎な。俺だって負けるのは大嫌いなんだよ」
「そうだ、侑斗は負けず嫌いだ!」
デネブも言ってきた。
「だから俺もその侑斗と一緒だから負けない!」
「やるぞデネブ!」
「うむ!」
二人で前に突っ込む。剣を手に牙王と打ち合うのだった。
そして良太郎はクライマックスフォームになっていた。ただその身体にはジークもいて白も入っている。五体でのクライマックスフォームであった。
彼は邪王、いやダイアモンドヘッドを見ていた。先に言ってきたのはカイからだった。
「どうだい、この姿」
それは銀色に輝くクライマックスフォームだった。それ以外に言いようがない。しかし普通のクライマックスフォームよりも禍々しい印象を与える姿だった。
「格好いいだろ」
「それが君の切り札なんだね」
「ああ、そうさ」
彼の方でもそれを隠さない。
「そうさよ。こうなったらもう終わりだぜ」
「終わり」
「俺の世界がはじまるんだよ」
声が笑っていた。
「スサノオのな」
「前にも言ったと思うけれど」
カイのその言葉には応えない。そのかわりに言う。
「君だけの世界は何処にもないんだよ」
「へえ、そうかい」
「僕達の未来はある。けれど君だけの未来派ない」
こう言葉を続けるのだった。
「君だけの未来はね。そんなものは何処にもないんだ」
「ないんなら作るだけさ」
しかしカイは良太郎の言葉を受けない。逆にまた言うだけだった。
「この俺の手でな」
「そ
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