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Fate/WizarDragonknight
変身
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「ムー以外の力は、オレが破壊する……!」
「ぬあああああああああああっ!」

 吠えるアマダム。
 そんな怪物をみ詰めながら、ディケイドは隣のディエンドの肩を叩く。

「海東。お前、今回は面倒ごとしか起こしていないんだから、少しは協力しろ」
「酷いなあ士。僕はいつだって、君の味方をしてあげているじゃないか」
「言ってろ」

 互いに軽口を叩き合い、ディケイドはケータッチをセット。
 瞬時にコンプリートフォームになったディケイドは、ディエンドの顔が描かれたカードを右腰のディケイドライバーに装填する。

「行くぞ」

 指で二度、カードの端を叩き、ディケイドはそれをベルト右に付けたディケイドライバーに装填した。

『ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディエンド』

 ライドブッカーをガンモードにしたディケイド。すると、その胸に付けられているカードが全てディエンドのカードに差し替えられていく。
 二人は全く同じように、それぞれの銃を持ち上げ、同じタイミングで引き金を引く。
 すると、アマダムが反撃として発射した光線を押し切り、そのままアマダム本体にも命中、大きなダメージを与えた。

「私たちも行くよ! 友奈ちゃん! 響ちゃん!」

 それに続くのは、可奈美。
 左右を共に走る響と友奈は、ともに頷いた。

「うんッ!」
押忍(おっす)!」

 可奈美、響、友奈は同時に飛び上がる。それぞれアマダムの体を伝い、ダメージを与えながら目の前に躍り出る。

「うおおおおおおおおおっ!」
「だりゃあああああああッ!」
「やあああああああああっ!」

 剣と拳。
 三つの攻撃手段は、それぞれアマダムの機動力を奪っていく。

「おのれ……おのれえええええええええ!」

 全身から火花を散らしながらも、アマダムは叫ぶ。
 すると、その口から今度は巨大な岩石型の光線を吐き出す。
 空中へと打ち出されたそれは、大きく爆発。小さな岩石片となって降り注がれていく。

「うわっ!」

 その攻撃能力は、やはりその規模に比例する。
 無数の隕石となったアマダムの攻撃は、周囲を破壊し尽くしていく。爆発に重なる爆発により、誰も彼もが爆発に煽られ、吹き飛んでいく。

「ひっ……! ひはははははッ!」

 笑い出したアマダムは、さらに破壊を振りまく。

「粉々に砕け散れ!」

 さらに、アマダムは一際大きな隕石を打ち出す。
 荒野一体を破壊し尽しかねない規模の隕石。
 だが。

「そうは、させません!」

 そう叫んで空中へ浮かび上がるのは、えりか。
 祈りを捧げるように手を組み、その手を前に突き出す。
 すると、彼女の左右の肩から伸びる三つずつ、計六つの機械_
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