( 改稿版 ) 193章 9月16日 は 森下 きな の 誕生日
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193章 9月16日 は 森下 きな の 誕生日
9月16日 の 土曜日。午後の 4時。
川口 信也 と森下 きな は 渋谷駅 から 歩いて5分 の
セルリアン タワー 東急 ホテル の 40階にある
タワーズ バー『 ベロビスト 』に 入る。
地上 150m に 位置して 夕暮れからは
ライトアップ の 夜景や 東京 タワー も 見える
眺望 の 美しい レストラン だ。
『 ベロビスト 』は スペイン語 で
『 美しい 眺望』の 意味 とか。
ふたりだけの 時間を 楽しめる
大きな 赤い ソファ の ある
『 ペアシート ・シンフォニー 』
に 案内されると
「 すてきな お部屋 だわ ! 」と きな は 言う。
スモーク したマグロ とか
帆立貝 (ほたてがい) の セビーチェ、
スペイン産 生ハム とかの
丁寧 (ていねい) な かわいい
すてきな 料理が テーブル に ならぶ。
女性 バーテン ダー が つくった
季節 の シャンパン カクテル で
ふたり は 乾杯 (かんぱい) する。
「 きな ちゃん お 誕生日
おめでとう ございます ! 」
「 ありがとう ! しんちゃん
とても うれしいです ! 」
川口 信也 と 森下 きな は、
突然 の 運命 の いたずら
の ように して 出会った。
2020年 1月3日 の
正月 の こと だった。
そのとき 信也 は スマホで
LINE を 見ていた。
そしたら『 きな 』という
名前 の 女の子 が
「 すみません ! 」と
信也 の LINE に 迷 (まよ) い
こんできたのだ。
それが 高校1年生の 最初 の
森下 きな との 出会い だった。
あとで、わかったことだけど
ふたりは この 広い 世界で
ほんの 近くの 同じ 街 (まち)
の 下北沢 に 住んでいる
のだから これは 奇跡 だった 。
「 あけおめ 」に、きらめく 真っ赤 な
ハート マーク の メール を 送ってきた。
「 きょうゎ 午後 から お年玉 を
もらい に まわりまーす 」
「 きなゎ 初詣 (はつもうで) に
友だち と 行くよ 受験生 やからね 」
「 は 」を「 ゎ 」と メール する けど
森下 きな は、二人 (ふたり) の 姉 と
弟 がいる 性格も 明るい 高校1年生 だ。
普通というより いまどき
かなり 裕福 家庭の 三女だ。
信也が ミュージシャンの
川口 信也 だと 知ると
「 わぁ クラッシュ ビートゎ
大好きです!」と よろこんだ。
それ 以来、きなは 信也 に
恋人 の
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