第157話
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地下道を抜けて帝都の競馬場の地下室に出たエリオット達は競馬場を出てドライケルス広場へと急行するとそこにはクレイグ将軍率いる少数精鋭部隊と人形兵器が待ち構えていた。
〜帝都ヘイムダル・ドライケルス広場〜
「―――――父さん!」
「………やはり来たかエリオット――――――そしてZ組の者達も。」
クレイグ将軍達の所に到着したエリオットが声をあげるとクレイグ将軍が静かな表情でエリオット達を見つめて呟いた。
「クレイグ将軍閣下。帝都奪還の先鋒部隊の司令官であるシュライデン伯爵が既に貴方達に宣告したように、貴方達”第四”の指揮権があるオズボーン宰相の地位は陛下達アルノール皇家全員の総意によって剥奪され、更には陛下達を含めた各国のVIPの方々によってS級テロリスト認定されました。オズボーン元宰相の地位が剥奪された上オズボーン元宰相自身テロリスト認定された以上、貴方達がこれ以上オズボーン元宰相に従い続ける必要はありません。」
「それに戦後のエレボニアの政府もオズボーン元宰相を含めた現在の政府――――――”旧政府”ではなく父さん――――――レーグニッツ知事が立ち上げた”新政府”になる事も陛下を含めたアルノール皇家の方々全員並びに各国のVIPの方々に正式に認められています。オズボーン元宰相もそうですが、”現在のエレボニア政府の存在自体の正当性”を失った以上将軍閣下達がこれ以上オズボーン元宰相達の指示に従う必要はありません!今すぐに帝都郊外で抵抗を続ける”第四”への戦闘中止・連合軍への投降の指示並びに将軍閣下達自身も投降してください!」
「我々の為に決戦の地となった帝都に潜入し、ここまで来た事には感謝している。――――――だが、どちらの要請も応える事はできん。」
アンゼリカの言葉に続くように答えた後要請をしたマキアスの言葉に対してクレイグ将軍は重々しい様子を纏って答えた。
「そ、そんな……どうしてなの、父さん!父さん達の指揮権を持つオズボーン元宰相達”旧政府”の”正当性”や”大儀”は失われたから、父さん達がこれ以上オズボーン元宰相達の命令に従う必要はないんだよ!?」
「将軍達が行った”焦土作戦”で甚大な被害を被ったクロイツェンの民達に対する”償い”ならば死して償うより生きて償うべきだと”かつてのクロイツェンの主”――――――アルバレア家当主たる俺や”クロイツェンの新たな主”もそうだが、陛下達も望んでいると知ってもなお、何故オズボーン元宰相に従い続ける!?」
クレイグ将軍が答えた信じ難い答えに仲間達がそれぞれ血相を変えている中エリオットは信じられない表情で、ユーシスが怒りの表情でクレイグ将軍に問いかけた。
「その”焦土作戦”をこの手で実際に行った第四だからこそ、例えどのような劣勢
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