第157話
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のは大陸東部で活動している情報局の者達なのでござろう。――――――さすがは”鉄血宰相”肝いりで設立された諜報組織と言うべきでござるな。」
オズボーンが自分達の事を知っている事に目を丸くしたシズナは興味ありげな表情でオズボーンを見つめ、クロガネは自身の推測を口にした後若干感心した様子でオズボーンを見つめた。
「ふっ、褒め言葉として受け取っておこう。――――――こうして、直に顔を合わせて言葉を交わすのはこれが初めてになるな、”嵐の剣神”セリカ・シルフィル。思えば其方との因縁はクロスベルでの”西ゼムリア通商会議”での私とロックスミスの謀を”六銃士”やメンフィルに粉砕、利用された時からだが、其方の存在を知ってからはずっと其方の行動に疑問を抱いていた。リアンヌに劫焔、そして猟兵王と言った私ですら勝利するには容易ではない相手を易々と退ける程の超越した使い手の其方は何故遊撃士達に力を貸した挙句、メンフィルやクロスベル――――――国の思惑の為の”手駒”として利用される事を甘んじて受け入れていたのだ?」
「………遊撃士達に力を貸していたのは”とある遊撃士”から受けた”その遊撃士が生きている間には返し切れない恩”の極一部を返す為だが、俺がリウイやヴァイス達に利用されていたというお前のその推測は勘違いだ。」
「ほう?ならば、何の為にメンフィルやクロスベルに力を貸していたのだ?」
自分の問いかけに対して答えたセリカの答えが気になったオズボーンは興味ありげな表情でセリカへの問いかけを続けた。
「―――――俺と俺の大切な者達の未来を阻もうとしたお前達の愚かな計画を潰す為にリウイやヴァイス達に力を貸した方が俺にとっても都合がよかったからだ。」
「ふふ、まさかそんな”ありふれた理由”が我が策を悉く崩壊させる想定外の一つになったとはな。――――――そして其方が”空の女神”か。」
セリカの答えを聞いて苦笑を浮かべたオズボーンは興味ありげな表情でエイドスへと視線を向けた。
「チッ……やっぱり、エイドスさん達の事も情報局の連中に掴まれていたか。」
「そもそも、エイドスさん達は名前も一切偽らずに様々な所で自由自在に活動した上、星杯騎士団が常に身辺警護をしていたから、エイドスさん達の事は隠しようがないと思うけど。」
「……ただ、その割には今まで一切襲撃どころか、接触すらもしてこなかったわよね……?」
(正確には『接触しようとはしたが、できなかった』からでしょうね。)
(ああ。ケビン達とは別に隠密僧兵の連中が裏で動いていたらしいからな。女神に接触しようとした情報局の連中はそいつらに”撃退”か”処分”されたんだろうぜ。)
オズボーンがエイドスの正体が”本物
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