第157話
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た事はしておりません。勿論私の代わりに彼を支え続けてくれたデュバリィ達――――――”現代の鉄騎隊”も関係している事は否定しませんが……彼がここに辿り着く事ができた一番の要因は、彼自身の成長に揺るがぬ信念、そして彼が今まで築き上げた”絆”のお陰です。」
「マスター………」
オズボーンに対するリアンヌの返答を聞いたデュバリィは真剣な表情を浮かべ
「そうか…………そして、その”絆”の中に貴女も含まれているという事か。――――――200年ぶりだな、”ロゼ”。其方までリィン達と共にこの場に辿り着いた事は少々意外だったぞ。この場に辿り着くにしても、リィン達とではなく、其方の縁者がいる”Z組”と共だと思っていたのだがな?」
「フン、放蕩娘の尻拭いやメンフィルの謀も関係しているとはいえ、朋友に何も相談せず、一人で全て抱え込んだ阿呆にせめてもの介錯をしてやる為にもエマ達ではなく現代の灰の起動者達に加勢する事が、妾にとっても都合がよかっただけじゃ。」
オズボーンに視線を向けられて話しかけられたローゼリアは鼻を鳴らした後口元に笑みを浮かべて答えた。
「フフ、相変わらずだな。――――――こうして言葉を交わすのは”西ゼムリア通商会議”以来ですな、メンフィルの姫君の方々。まさか”英雄王”と称えられているリウイ陛下ではなく、貴女達がこの場に辿り着いた事は意外でしたが………さすがは武勇でその名をゼムリア大陸全土に轟かせているリウイ陛下のご息女の方々と言うべきでしょうか。」
「ほう、敵ながらわかっておるではないか。余としても、こんなにも早く結社以外でゼムリア大陸で唯一余達メンフィルに刃を向ける可能性が高かった貴様と決着をつける機会が訪れるとは、意外だったぞ。」
「うふふ、そちらこそ追い詰められた状況でありながら、全く動じていない事については素直に賞賛するわ。」
「僭越ではありますがお父様達に代わり、メンフィルと貴方との因縁をここで断たせて頂きます、オズボーン宰相。」
オズボーンに賞賛の言葉をかけられたリフィアとレンは不敵な笑みを浮かべ、プリネは静かな表情で答えた。
「フフ、お互い様という事ですな。――――――お初にお目にかかる、”斑鳩”の”白銀の剣聖”。共和国よりも更に東で活動している其方達”斑鳩”の参戦は、私にとっても想定外だったぞ。」
「へえ?旧共和国で活動していたエレボニアの間諜達はメンフィルの凶手達によって全て葬られたにも関わらず、旧共和国よりも更に東の地を主に活動している私達がメンフィルに雇われた事を鉄血宰相が知っているなんて、私達にとっても想定外かな。」
「メンフィルの凶手達が葬ったのは旧共和国で活動していた情報局の者達との事ですから、恐らく我らの情報を掴んだ
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