第157話
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状況に陥った正規軍でこの大戦での罪を生きて償うくらいならば、国の為に戦って死ぬ方がいいのだ。」
「”様々な政治事情で正規軍の力は大きく削られる事になる”ってもしかして……」
「将軍達は戦後エレボニアは”軍縮”を行うと推測しているのだろうな。」
「まあ、現にエレボニアは戦争で敗戦しちまったんだから、当然勝者――――――連合がエレボニアに2度と自分達に歯向かえない力をつけさせないように、軍事力の低下を要求する事を政府もそうだが軍の関係者なら普通は考えるだろうな。」
「それに例えその件がなくてもエレボニアは今回の戦争もそうだけど、内戦で疲弊した国力を回復させる為にも今までエレボニアが最もコストをかけていた部分――――――軍へかけていたコストを大幅にカットすると推測しているのでしょうね。」
「おい、まさかとは思うが………」
「”軍事大国という今まで世界に誇っていたエレボニアの誇りを自ら捨てた戦後のエレボニアで生きるくらいなら、この決戦で軍事大国のエレボニアの軍人として華々しく散った方がいい”と考えているの!?」
クレイグ将軍の話を聞いてある事を察して不安そうな表情を浮かべたアネラスの言葉に続くようにジンが真剣な表情で答え、肩をすくめて呟いたヴァンの推測に続くようにエレインは真剣な表情でヴァンとは別の推測を口にし、二人の推測を聞いてクレイグ将軍達の意図を悟ったアガットは目を細め、シェラザードは厳しい表情でクレイグ将軍達に問いかけた。
「私達は”軍事大国エレボニアの正規軍に所属する軍人である事”を”誇り”にしていた。その”誇り”を失う事を受け入れる等、ナイトハルト達のような柔軟な考えができる若者達はまだしも、長く正規軍の軍人であり続けた事で考えが固く、古くなった我々にとってはその”誇り”を捨てたエレボニアを見たくないのだ……」
「そしてエレボニアをそんな風にしてしまった”元凶”の一つである我々ができる事は、せめて戦後の正規軍の為の”礎”になる事なんだよ、エリオット坊ちゃん。」
「祖国の為に戦って死ぬ事こそ、我ら軍人にとっては”誇り”でもある。そしてそれが戦後の正規軍の為にもなるのならば、望む所だ。」
「戦後のエレボニアに我らのような”老害”は不要だ。だから、我らの事は愚かな理想を抱いた宰相閣下に従い続けた愚か者達として遠慮なく斬り捨てて構わん、ナイトハルト。」
するとその時クレイグ将軍側である軍人達がそれぞれ答えるとクレイグ将軍や軍人達の足元から黒い瘴気が現れた!
「あの悪しき風は……!」
「なるほどね。”焦土作戦”を行った事に対する自責の念を覚えている事に加えて、祖国の敗戦による意気消沈していた将軍達が”呪い”の影響を受けてしまったのか。」
「しかもエレボニアの各地の霊
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