第157話
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た。
「ハハ……違いない。」
(なんて悠然とした……)
(それでいて自然体……どこまでも堂々とした風格。)
(フッ、さすがは稀代の宰相にして獅子心皇帝と言うべきだな。)
(そして”黒”の起動者にしてリィンさんの……)
ミュゼの答えを聞いて苦笑しながら腕を組んだ様子のオズボーンを目にしたエリスとエーデルガルトは思わず感想を口にし、オーレリア将軍は感心した様子で、アルティナは呆けた表情でオズボーンを見つめた。
「――――――ギリアス・オズボーン。これまでの流れや水鏡を目にしたアリサ達を通じて俺達は貴方の真実を知った。エレボニアの呪いの渦中にあった男。”黒”に支配され、同化されつつも鋼のような意思で己を保ち続け……エレボニア――――――いや、世界の”敵”となることを選択した人物。」
「……そして、そこに容赦や手加減などは存在しないのでしょう。わたくし達メンフィル・クロスベル連合という想定外が現れなかったら、一切の躊躇なく世界を滅ぼす事に専念していたのでしょう。」
「メンフィル・クロスベル連合という存在以上に想定外だったのは、連合とエイドス様達による”七の相克”を封じ込められた事、そして兄様がZ組を離れ、連合側について一切の容赦なくエレボニア帝国を追い詰めた事でしょうね。」
「ええ――――――特に兄様がZ組を離れた事もそうですが、Z組もそうですがエレボニアの人々に”裏切り者”呼ばわりされることを覚悟してでも、連合軍の一員としてエレボニアを追い詰めた事は青天の霹靂と考えられます。」
リィンの言葉に続くようにセレーネが静かな表情で呟き、エリゼとエリスがそれぞれの推測を口にし
「ああ、”見事”と言うべきだろう。――――――ドライケルスだった頃の”私”は晩年、未来に絶望したまま生を終えた。それがリアンヌに余計な使命感を抱かせることにも繋がったが………それと比べれば大違いの状況だ。」
二人の推測を肯定したオズボーンは異空間から巨大な漆黒の大剣を取り出した。
「あの漆黒の大剣は黒の工房の本拠地の戦いでも見せた……!」
「改めて見ると恐ろしい剣だぜ……」
「ええ。まるでこの世の悪意が全て込められたかのような……」
オズボーンが異空間から取り出した漆黒の大剣を目にしたディミトリは真剣な表情で呟き、警戒の表情で呟いたクロードの言葉に頷いたリシテアは真剣な表情で漆黒の大剣を睨みながら推測をした。
「フフ、”黒”の武装でもあるもう一本の”終末の剣”――――――”とある理由”で女神の聖獣を屠ることは叶わなかったが………この世界において最も強力な物理兵器にして概念兵器であろう。さて――――――それでは最後の準備を始めるとしようか。」
オズボーン
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