第三十四章
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「あれ?ああ、あれか」
「そうだ。まずは俺が変身する」
最初はそれだと告げる。
「それでいいな」
「わかった。それじゃあそれでな」
「いいか、野上」
「うん」
イマジン達が憑依するそれぞれの時間の良太郎も桜井もベルトを出した。そのうえで右手にカードを出す。いよいよだった。
「変身」
「変身!」
一斉にベルトにカードを当て、カードを差し込んで変身に入った。すぐにプラットフォームモードになりそこからそれぞれのフォームが装着される。五つのモードの電王とゼロノスがそこに姿を現わしたのだった。
「ああ、出て来たんだ」
「どうする、カイ」98
牙王は電王の各フォームとゼロノスアルタイルフォームを前にして横にいるカイに問うた。
「やるにしろだ。どうするんだ?」
「ああ、このままこのまま」
やはりここでも軽い調子で答えてきた。
「このままでいいよ」
「このままでいいというのか」
「そうそう、そっちのイマジンがいるじゃないか」
そのうえで牙王に対して言う。
「だからさ。変身して」
「いいんだな、それで」
「俺もそうするし」
「わかった。ではまずは」
彼が変身に入るのだった。ベルトが出てそこにカードを入れまるで祈るかの様に神々しく両手を掲げると。それでライダーに変身するのだった。
「行くぞ」
「野上」
ゼロノスになった桜井が良太郎に顔を向けて言ってきた。
「あいつは俺に任せろ」
「いいんだね、それで」
「ああ、御前はカイを頼む」
そのうえでカイの相手をするように言うのだった。
「それでいいな」
「うん、どうやらカイも僕と闘いたいみたいだしね」
「俺何も言ってないんだけれどな」
ニヤニヤと笑いながら良太郎に応えてみせてきた。
「何でわかったんだ?」
「わかるよ」
ソードフォームの電王から言う。
「気配をはっきりと感じるからね」
「じゃあ話が早いや。俺も変身するか」
「変身!?まさかカイ、君も」
「そうだよ。ほら」
何時の間にか彼の腰にベルトが出ていた。禍々しい赤いベルトだった。
カードも出す。それは銀色だ。そのカードを電王とほぼ同じ動作でベルトに触れさせると。電王を禍々しい赤にさせたうえでそこに牙王を入れたようなライダーになったのだった。
「邪王参上、ってな」
「邪王・・・・・・」
「俺が特異点なのは知ってるだろう?」
邪王になったうえで良太郎に対して問うてきた。
「だったらこうしてライダーにもなれるんだよ」
「そうだったんだ、スサノオも」
「スサノオ?まあな」
それはあまり意識していないようだった。はっきりとしない返事だった。
「一応そうらしいな、俺は」
「それで何で君はそこまで自分の意志を」
「まあ向こうにも色々とあるんだろ?分身でも人
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