第三十五話 道教の神々その四
[8]前話 [2]次話
「独自の世界があってな」
「神様も多いわね」
「そうしたことを理解するとな」
「戦いやすいのね」
「そして中国や華僑のこともわかる」
ひいてはというのだ。
「そうもなるわ」
「その人達のバックボーンやからよね」
「その通りや」
「そういえばや」
メルヴィルがここで言った。
「この世界にもチャイナタウンがあるが」
「アメリカにもやな」
「道観があってな」
道教の寺院がというのだ。
「それで関帝廟もな」
「それな、関羽さんはほんま凄い信仰されてるんや」
羅が応えた。
「色々なことを司っててな」
「戦に学問にお金にやとやな」
「それでや」
「広く信仰されてるな」
「関帝廟は何処でもある位や」
中国にというのだ。
「ほんまな」
「それ位で」
「関羽さんは戦に強かったさかいな」
施も関羽の話をした。
「戦の神様でな」
「それでお金はどうしてやったか」
トウェインが施に尋ねた。
「今一つピンとこんが」
「お金に清潔やったからや」
曹操が彼の気を引こうとして多くの金銀や財宝を贈ったが関羽は全て返し服等を自分が護っていた主君劉備の妻達に差し出しただけだった。
「それでや」
「お金の神様でもあったか」
「それで学問好きやったから」
春秋左氏伝を暗唱出来るまで読んでいたという。
「学問の神様でもあった」
「そやったか」
「そこまで色々司る位な」
関羽はというのだ。
「人気があるんや」
「中国ではやな」
「そや」
まさにというのだ。
「そうなってるんや」
「その通りや、そしてや」
リーがまた言ってきた。
「天帝にもなったって話もある」
「道教で一番偉い神様やったか」
中里がその言葉に問うた。
「確か」
「他にも老子さんがそうやけどな」
「太上老君やな」
「道教の一番偉い神様はな」
それはというと。
「諸説あるんや」
「そうやったな」
「それでな」
リーは中里にさらに話した。
「天帝さんもそのうちの一柱ってされてて」
「その天帝さんがか」
「関羽さんに代替わりしたってな」
その様にというのだ。
「言う人もおるんや」
「道教の最高神かいな」
「そう言う人もおる」
道教を信じる者の中にはというのだ。
「兎に角人気のある神霊さんやからな」
「こっちの世界でもか」
「それでや」
まさにその為にというのだ。
「関羽さんはな」
「そやねんな」
「そういえばやけど」
今度は綾乃が言って来た。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ