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夢幻水滸伝
第三百十三話 シカゴの医師その十

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「あくまで現状ということで」
「これから変わる」
「そうなりますか」
「そうなのですね」
「はい、ですから」
 ルイスはさらに話した。
「勢力圏全ての内政を進めましょう」
「産業の育成、インフラの整備に」
「そして衛生の徹底、警察力の強化ですね」
「軍隊も整備して」
「獣やモンスターも退治しますね」
「そうします、私のやり方は時間はかかりますが」
 このことは自覚している。
「しかしです」
「それでもですね」
「平和にことを進められる」
「左様ですね」
「例え降らずとも」 
 使者を送ってもそうしなかった街や村がというのだ。
「今の時点であり」
「これからはですね」
「我々の発展を見てどうなるか」
「それが問題ですね」
「はい」 
 そうだというのだ。
「例え言われて動かずとも」
「見ればどうか」
「その発展を」
「その時はですね」
「どうなるかですね」
「そうです、ですから」
 それでというのだ。
「拡大した勢力圏全体の内政もです」
「進めますね」
「豊かで安全な勢力とする」
「そうしていきますね」
「左様です、ではそちらのお話をしましょう」
 ルイスは落ち着いた声で言ってだった。
 イリノイ州全体のモザイク状に展開する様になった自身の勢力の内政を進めていった、それぞれの町や村を豊かに安全にしてだった。
 清潔なものにしていった、また軍備も充実させていった。その間彼は勢力圏に入っていない街や村に一切手を出さなかったが。
「当初降らなかった街や村もです」
「我々の発展を見て降る様になってきています」
「それも次々に」
「そうなっています」
「そうです、言っても頷かずともです」
 ルイスは官吏達に落ち着いた声で述べた。
「見ればです」
「違いますね」
「確かにそうですね」
「目の前に豊かで安全になっていく街や村があれば」
「そうなっていくのを見れば」
「自分達もとなります」
 まさにというのだ。
「そうなります、ですから」
「それで、ですね」
「ルイス様も落ち着かれてですね」
「そうした街や村に何もされませんでしたね」
「そうですね」
「はい、他の星の人の勢力を見ますと」
 ここでルイスはそちらの話をした。
「メルヴィルさんは日の出の勢いですね」
「物凄いですね」
「忽ちのうちにニューヨーク州を掌握され」
「他の州にも進出され」
「他の星の方も仲間とされていますね」
「勢いが違います」
 自分とは、というのだ。
「全く、ですが」
「ルイス様はルイス様ですか」
「あくまで」
「それで、ですか」
「ルイス様のペースでことを進められますか」
「私は本当に戦は最後の最後で」
 そう考えていてというのだ。
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