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ドリトル先生の落語
第四幕その九
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「学びがいがあるかもね」
「広い世界みたいだしね」
「古典落語もあれば現代落語もある」
「そうしたものだからね」
「次の次の論文は落語にしようか」
 こうも言う先生でした。
「それもいいかな」
「そうだね」
「それもいいかもね」
「じゃあそっちも学んで」
「楽しむんだね」
「そうしようかな」
 まだ決まっていないそれはというのです。
 こうしたお話をしてでした、先生はお昼にご飯を食べてから大学構内にあった落語の本を買いました。そうして読んでみましたが。
 そうしてです、こんなことを言いました。
「うん、こうして読んでも奥が深いね」
「また随分専門的な本買ったね」
「そうね」
 チープサイドの家族は先生が読んでいる本を見て言いました。
「いきなりそうした本からってね」
「また凄いね」
「学問を考えてなのね」
 ダブダブはどうして先生がそうした本を買って読んでるのかを見て考えました。
「それでなのね」
「そうだとすると先生らしいね」
 ホワイティはこう思いました。
「本当に」
「そうだね」
「入門書じゃなくて専門書を読むってね」 
 オシツオサレツも言います。
「学者さんらしくて」
「まさに先生らしいよ」
「そうした本を読んで学ぶ」 
 こう言ったのはポリネシアでした。
「先生らしいね」
「しっかりと学んで読むんだね」
 ガブガブは先生を見て言いました。
「そうするんだね」
「そして論文を書く」
 こう言ったのはチーチーでした。
「そういうことだね」
「先生の落語の論文がどんなものか」
 トートーの言葉は期待している感じでした。
「果たしてね」
「先生って書くの速いし尚且つしっかりと学んで書くから」
 それでといったのは老馬でした。
「いいんだよね」
「じゃあ落語の論文も楽しみにしているよ」
 ジップは先生に言いました。
「僕達もね」
「期待してもらると嬉しいよ」 
 先生も笑顔で応えます。
「じゃあ頑張っていくよ」
「僕も期待しているよ」 
 王子も言います、王子は先生が本屋さんに行っている間自分も執事さんと一緒にご飯を食べてそれから研究室に戻ってきたのです。
「どんな論文かね」
「王子もだね」
「うん、どうも日本のお笑いでね」
 そちらでとです、王子は今もミルクティーを飲みつつ言いました。
「先生は落語が一番気に入ったのかな」
「そうかも知れないね」
 先生も否定しませんでした。
「言われてみると」
「そうなんだね、やっぱり」
「うん、落語の話し方と間にそれに」
 先生はさらに言いました。
「沢山のお話があるけれどそのよさがね」
「いいんだね」
「好きになったよ」
 こう言うのでした。
「だからね」
「落語が一番だね」
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