第三十章
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「ショッカーの基地に攻撃を仕掛ける」
天道はかなり大胆な作戦を提案してみせてきた。
「ショッカーのですか」
「そうだ。これはどうか」
「それをやったらカイが出て来るの?」
ハナは天道の今の言葉にどうにも懐疑的な顔を見せた。
「あまり関係ないと思うけれど」
「そうよね」
コハナも同じ考えだった。
「どっちかっていうと」
「普通はそうだ」
天道もそれは認める。二人の言葉を聞いたうえで述べる。
「しかしだ」
「しかし?」
「カイはスサノオの分身の一つだ」
そこを指摘する。これはもうはっきりとわかっていることだ。
「そしてショッカーはスサノオの作った最初の組織。例えカイがそれを知らなくとも」
「何かを感じずにはいられませんか」
「その通りだ。これならば必ず動く」
天道は断言する。
「そのうえでカイを誘き出し」
「最後の戦いですね」
「そうだ。これでどうだ?」
「そうですね。いいと思います」
良太郎は少し考えてから天道に対して答えた。
「カイがそれで動くのなら。それに」
「それに?」
「ショッカーですよね」
「そう、ショッカーだ」
「あまり過去に干渉することは許されていませんけれど」
こう前置きはする。しかし、であった。
「それでもショッカーが相手ですと」
「倒さなくてはならない、そうだな」
「はい、そう思います」
真剣な顔で頷いたうえでの良太郎の言葉であった。
「ショッカーは放っておいたら何をするかわかりませんし」
「そういえばショッカーの規模ってかなり大きかったのよね」
コハナがふとそれに関して言及した。
「何でも世界規模の」
「怪人の数も多かったそうだけれど」
「その通りだ。かなりのものだった」
天道はそれを二人に述べた。
「歴代の組織の中でもネオショッカーに匹敵する。バダン位だ、あれより上なのは」
「じゃあやっぱり」
「倒しておかないと」
「行きましょう、天道さん」
良太郎はあらためて天道に言う。
「ショッカーの基地に。この時代にいる人達の危険を少しでもなくしてそのうえで」
「カイと牙王を倒す。そうだな」
「はい」
はっきりとした感じで頷く。
「是非共」
「ただ。怪人が一杯いるでしょうね」
「そうね」
ハナはコハナの言葉に応えて頷く。
「戦闘員だけじゃないでしょうね、やっぱり」
「それじゃあ皆を呼ぼうよ」
良太郎はこう提案した。
「僕達だけじゃ危ないんだったらさ」
「そうだな。では全員を集めよう」
「それでですね」
ハナが日下部と加賀美陸に声をかけた。今まで彼等は彼等であれこれと何かを話していたがここで彼等も話に加わるのだった。
「ショッカーの基地は何処にあるか御存知ですか?」
「そこから逃れてきたんです
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