第四幕その九
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「コーラの泉にも行ってね」
「楽しむか」
「そうするよ」
「左様か、お主も楽しんでおるのう」
「いや、彼はいい人ですよ」
緑の長い髪の毛に楚々とした整った外見に薄緑の奇麗なローブを着た森のニンフが来て言ってきました。
「気さくで」
「キマイラのリチャード氏はか」
「はい、他には鰻も好きなんですよ」
「鰻といえばね」
キマイラも言ってきました。
「この前食べた鰻丼は最高だったよ」
「魚それも日本の食べものも好きか」
「そうなんだ、だから今度ね」
「鰻丼も食べるか」
「そうするよ」
尻尾も含めた四つの頭全部が舌なめずりしました。
「またね」
「ううむ、鰻丼か」
「王様はお好きかな」
「好物の一つじゃ」
ノーム王は実際にと答えました。
「これがな」
「そうなんだね」
「だからな」
それでというのです。
「わしも今度な」
「食べるんだね」
「いや、お主とも話してな」
それでとです、ノーム王は笑顔で言いました。
「余計に楽しい気分になったぞ」
「王様としてもだね」
「実にな、多くの生きものや人がおって」
そうしてというのです。
「しかもお主までおる」
「そしてお話が出来て」
「実に嬉しいぞ」
満面の笑顔で言うのでした、そしてです。
皆で草原の人や生きもの達と明るく楽しくお話をして遊んででした。
お昼ご飯の時になると川辺の小石が沢山ある場所でバーベキューを出しました、それで皆で焼かれたお肉やお野菜を食べますが。
ビリーナは焼かれた玉蜀黍を一粒一粒食べつつ言いました。
「川のせせらぎを聞きながら食べるのもね」
「おつじゃな」
ドワーフ王はビールを飲みながら応えました。
「実に」
「開放感もあってね」
「そうじゃな」
「ええ、ところでね」
ここでビリーナはドワーフ王に尋ねました。
「ちょっといいかしら」
「何じゃ?」
「ノーム王はカリフさんっていうわね」
お名前のお話をするのでした。
「あんたは何ていうのかしら」
「わしか、わしはオルゴンという」
ドワーフ王は名乗りました。
「宜しくな」
「オルゴンさんっていうの」
「そうじゃ」
こう答えるのでした。
「覚えておいてくれるか」
「そうさせてもらうわ」
ビリーナも応えました。
「是非ね」
「それではな」
ドワーフ王はよく焼かれた大きな靴みたいな牛肉をでした。
網の上から取ってそれにオニオンソースをかけてです。
思いきりかぶりついてそれで言いました。
「今はこうしてな」
「飲んで食べるのね」
「そうしようぞ」
「そうね、しかしドワーフの人達って」
ビリーナはドワーフ王とお供の人達を見て言いました。
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