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星河の覇皇
第八十四部第五章 宣言に向けてその二十九

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「フェイントを巧みに使う」
「そうして勝ちますね」
「何も勢いで技を繰り出すだけが勝負ではない」
「駆け引きですね」
「だとするとな」
「この読めることは」
「実はだ」
 さらに言うのだった。
「違う」
「そうしたこともですね」
「充分考えられるからな」
「だからですね」
「ここは尚更だ」
「おいそれとはですね」
「譲らない」 
 各国政府に対してというのだ。
「そうしてだ」
「そのうえで」
「ことにあたる」
 そうするというのだ。
「我々はな」
「左様ですね」
「飲める条件でもな」
「見返りを要求する」
「それも最初はな」
「高くですね」
「要求を出す」
 それをというのだ。
「これからは」
「そういうことで」
「やっていくとしよう」
「それでは」
「それとだが」
 アッチャラーンは考える顔で言葉を続けた。
「各国政府の要求の一つのな」
「それのですか」
「各国軍の規模の拡大だな」
「そのことですね」
「今は十個艦隊がな」
 それがというのだ。
「限度だな」
「左様ですね」
「これを倍にまでだな」
「二十個艦隊ですね」
「限度を拡大したいとのことだが」
「二倍ですね」
「それだけだが」
 アッチャラーンはその言葉を続けた。
「しかしだ」
「それでもですか」
「規模を倍にするとな」
「それで、ですね」
 金が言ってきた。
「軍事費は倍で収まるか」
「それは、だ」
「それで済まないですね」
「各国軍の規模は十個艦隊でだ」
 艦艇の数ではおおよそ十万隻となる、一個艦隊が約一万隻から編成されることからこの数が出て来るのだ。
「それで兵員はな」
「五百万がですね」
「限度となっている」
「各国の警察より少ないですね」
「大国のな」
「左様ですね」
「そして国防費もな」
 各国がそれぞれの軍にかけるそれもというのだ。
「かなりだ」
「少ないものでしたね」
「そうなってきたが」 
 それでもとだ、アッチャラーンは話した。
「しかしだ」
「これは、ですね」
「実はな」
 それはというと。
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