第八十四部第五章 宣言に向けてその二十七
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「そうしていこう」
「それでは」
「気楽にな、そして八条長官には私からな」
「お話をされますか」
「そうする」
カバリエに微笑んで答えた。
「いざという時はな、だが本来はやはりな」
「長官がですね」
「今回は主な相手になるが」
それでもというのだ。
「やはり各国政府の相手はな」
「外務省とですね」
「内務省になるからな、それにだ」
アッチャラーンはさらに話した。
「国防省は今多忙だ」
「国境の防衛ラインの施設とですね」
「各国へのそれとな」
「そして国境警備の確立に」
「多忙でだ」
その為にというのだ。
「やはりな」
「今は、ですね」
「八条長官にはな」
「そちらに専念してもらいたいですね」
「どうしてもな」
それが為にというのだ。
「今は」
「それで、ですね」
「君達に任せたい」
「それでは」
「だから何なら私が出る」
各国政府にそうして対するというのだ。
「ことを抑える為にな」
「まさにその為にですね」
「私もそう考えている」
「そして各国政府と対して」
「ことを収める」
「条約を結び」
金はアッチャラーンに問う様に話した。
「そうしてですね」
「全てを終わらせるが今回は、ということでな」
「各国政府との対立は続きますね」
「今は各国政府の反撃の時になった」
アッチャラーンは中央政府の側から見て答えた、金が問う様に言ってきたのでそれで答えたのである。
「それならな」
「暫くはですね」
「各国政府は仕掛けてくる」
それを続けてくるというのだ。
「ならだ」
「我々はそれに対しますね」
「各国政府に対してな。だが」
「それでもですか」
「各国政府から見るとだ」
今度はそちらの側に立って話した。
「逆だ」
「これまで我々中央政府が攻勢を続けてきた」
「それでだ」
そのうえでというのだ。
「好き放題やってきた」
「そうなりますね」
「そしてそれに対してだ」
「各国政府は受け身に立ってきた」
「その権限を脅かされかねなかった」
「その論調も実際にあったしな」
マスコミにというのだ。
「そうなる」
「相手と自分で、ですね」
「立場が違うとな」
「それで、ですね」
「考え方も捉え方も違う」
それが為にというのだ。
「そこをですね」
「わかってですね」
「ことを進めることだ」
「そのことも大事ですね」
「主観と客観だ」
ものの見方はとだ、アッチャラーンは賢人の様な顔になって話した。それは彼が客観的な見方になった時の言葉だ。
「その両方で見て考え」
「そして相手と対する」
「そうすればだ」
まさにというのだ。
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