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八条学園騒動記
第七百十五話 ジャイアントアナコンダその八

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「この言葉は真理の一つだ」
「それで、ですね」
「そうだ、それで連合の自然の中に入って」
「現地で観ているのですね」
「そうした者もいる」
「危険でもですね」
「危険なのは同じだ」
 これはというのだ。
「違うか」
「我々はですね」
「そうだ、我々はな」
 まさにというのだ。
「それはだ」
「同じですね」
「結局のところだ」
「危険は常にですね」
「街にいてもな」
 工作員はというのだ、言うまでもなく工作員とわかってしまえば追い立てられ捕まってしまうのが常である。
「同じだ」
「そうですね」
 上等兵もそれはと頷いた。
「言われてみれば」
「だからな」
「もうこのことはですね」
「街でも自然の中でもだ」
「同じであり」
「そちらの調査もだ」
 連合内におけるそれもというのだ。
「行っているのだ」
「そういうことですね」
「我々は動物園で観ているが」
「自然の中に入ってもですか」
「観ている者達もいる」
「そうなのですね」
「それでだが」
 大尉は言葉を続けた。
「アニメニシキヘビもな」
「巨大ですね」
「キングコブラもいるが」
「こちらですね、何かです」
 キングコブラのコーナーに行きそこにいる首を経たせて舌を出している平たい頭の大型の蛇を観てだった、上等兵はこんなことを言った。
「思った以上にです」
「大きいな」
「キングコブラは」
「この個体は五メートルあるな」
「それだけの大きさですか」
「そしてこちらのジャイアントコブラはな」
 キングコブラの隣のコーナーにいるそのコブラを観るとだった。
 キングコブラのあった、大尉はそのコブラについても話した。
「最大十メートルあるそうだ」
「まさにニシキヘビ並ですね」
「だから毒もあるが」
 それと共にというのだ。
「その巨大さもだ」
「武器ですか」
「また毒も強力でだ」
 そしてというのだ。
「量もだ」
「身体が大きいだけに」
「強力でだ」
 それでというのだ。
「噛まれると危険だ」
「やはりそうですか」
「連合の血清は強力だが」 
 医学の進歩で二十一世紀のものより遥かにそうなっているのだ。
「しかしな」
「それでも危険ですね」
「死ぬ恐れは十分にある」
「やはりそうですか」
「そしてだ」
 大尉は上等兵に話した。
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