第二十一章
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「あいつがいなくなってもまだスサノオがいるからな」
「そうか。じゃあ侑斗はこれからも」
「いいさ、それで」
戦うのも他のことも。彼はいいと言い切った。
「それがライダーなんだからな。じゃあ行くぞ野上」
「うん。それじゃあ天道さん達も」
「行かせてもらう」
こうして十二人のライダー達がデンライナーに乗り込み過去に向かう。デンライナーの中は何時になく込み合いモモタロスが文句を言っていた。
「ったく、今回だけだぞ」
「何か先輩楽しそうだね」
「馬鹿野郎、何でそうなるんだ」
向かいにいるウラタロスにも不機嫌そのものの声をかける。
「こんだけうじゃうじゃいなくても俺一人で充分なんだよ」
「カイと牙王がいるのに?」
「当たり前だろ。俺がいたらそれで済むんだからな」
「それはどうかなあ」
「信じないってのかよ亀公!」
「うん」
詐欺師というわりには素直な返事だった。
「絶対に無理だね」
「手前!言わせておけば!」
「御前一人やったら無理に決まっとるやろ」
しかしキンタロスも言ってきた。彼は座っていつもの様に腕を組んでいる。
「そんなもん」
「俺一人だったらかよ、
「そう言ってるんだけれど」
「そう言ってねえだろうが!」
またウラタロスに突っ込みを入れる。
「何か俺だったら駄目だって言ってたじゃねえかよ」
「実際にモモタロスだけじゃ駄目だよ」
リュウタロスも参戦してきた。
「絶対にね」
「ハナタレ小僧!手前も!」
「僕達五人いても絶対にね」
「余だけでも駄目か」
「多分ね」
リュウタロスはジークにも答える。
「無理だと思うよ」
「けっ、俺以外は皆雑魚じゃねえかよ」
「私を雑魚というか。頭が高いぞ」
「何か凄いのが集まってるな」
加賀美は五人のイマジン達の会話を呆然として聞いていた。彼等はそれぞれ空いている席に座っている。
「イマジンには変な奴が多いのはわかっていたけれどな」
「それはそうとだ」
「矢車さんどうしたんだ?」
「このコーヒーは何だ?」
矢車が言うのはコーヒーについてだった。
「コーヒー!?」
「これはコーヒーらしいぞ」
「ってこれがですか」
「はい、そうですよ」
二人のところにナオミが来て笑顔で答える。
「コーヒーですよ」
「これがか!?」
加賀美もその赤や青の何かクリームかシャーベットみたいなコーヒーを見て思わず声をあげる。
「コーヒーなのか」
「何かおかしいですか?」
「何て言うかな」
「飲めるのか?これは」
矢車も流石に手をつけようとはしない。
「どうなんだ」
「兄貴、イマジン達は飲んでるよ」
影山はイマジンたちを見て矢車に告げる。
「それも美味そうに」
「美味そうにか」
「ああ」
「あいつ等は人間
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