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神々の塔
第三十四話 夜のアリアその九

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「参上しました」
「そうですね、ではです」
「これよりですね」
「戦いましょう」
 夜の女王は自ら言った。
「よいですね」
「それでは」
「まずは私と闘ってもらう」
 精悍な外見の黒づくめの服を着た青年が出て来た。
「このマンリーコとな」
「貴方とですね」
「そうしてもらう」
 こうシェリルに返した。
「いいな」
「はい、お願いします」
「ではな」
 一行はまずはマンリーコとの戦に入った、すぐにだった。
 神霊は剣を中心として攻撃にかかった、シェリルはその攻撃を見て言った。
「正攻法やな」 
「比較的な」 
 中里が応えた。
「この方は騎士やが」
「騎士の戦い方やな」
「そや」
 まさにというのだ。
「これはな」
「ほなこっちもな」
「騎士に対する戦の仕方やな」
「それをしていこな」
「剣技を防ぎつつ」
 マンリーコのそれをというのだ。
「そうしてな」
「攻めてこな」
「そうしよな」
 こう話してだった。
 中里がマンリーコの剣技を防ぎ仲間達が彼を攻撃していってだった。
 マンリーコを倒し他の神霊達もそうしていった、そして。
 最後の夜の女王との戦に入ったが。
 その歌を聴いてだ、十人共思わず怯んでしまった。
「これがこの方の武器やねんね」
「ああ、聴いてるだけで動けんな」
「そやね」 
 綾乃は芥川に応えた。
「これは」
「しかもステータス全体がな」
「下がってるわ」
「かなりな」
「これは戦いにくいな」
「ほんまやね」
 綾乃もそれはと言った。
「この歌を聴いてると」
「もっとやばいな」
「そやね」
 こう話した、そしてだった。
 どうすべきかと考えた、すると。
 ここでだ、芥川は閃いた顔で言った。
「歌ってる時に攻めるで」
「能力かなり下がっててもか」
「それでも攻撃出来るやろ」
 中里にこう返した。
「そやからな」
「攻めるべきか」
「しかもな」
 芥川はさらに言った。
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