希望
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を見上げる。
そして、吐き出されようとする光線___は、突如ハルトたちの頭上から発射された青い光線によって消失した。
「ぬおっ!?」
バランスを崩したアマダムは、数歩後ずさる。
「何だ!?」
アマダムの行動を防いだ青い銃撃。
それは、近くの崖の上から行われたものだった。
「海東……!」
士が呟く。
仮面ライダーディエンド、海東大樹。
崖の上でにやりと笑みを浮かべたままの彼は、手にしたディエンドライバーを回転させる。
「やあ、士。どうやらお疲れのようだね?」
「何しに来た?」
「そうイライラしないでくれたまえ。折角君の力になってあげようとしたんだから」
「ディエンド……! 裏切るのか、キサマ!」
巨体のアマダムも、崖の上のディエンドを睨みながら叫んだ。
だが海東は悪びれる様子もなく、鼻を鳴らした。
「裏切る? 嫌だな。僕はあくまで、僕のために動いていただけだよ。ただ……」
海東は目を細めながらアマダムを睨む。
「汚されてしまった大聖杯ほど厄介なものはない。この世界のお宝は、諦めるしかなさそうだね」
海東はそう言いながら、アマダムの翼へ発砲。
大きく揺らいだアマダムは、言葉にならない叫び声を上げていた。
「だけど、君は少し面倒だと判断させてもらうよ。始末しようかな」
「……」
士が苦虫を潰したような顔で顔をしかめる。
だが、何もなかったかのように、海東は肩を窄めた。
「だから、そう怒らないでくれたまえ。折角、他の参加者を連れてきたんだから」
「他の参加者?」
「がああああああああああっ!」
今度は、アマダムは速射性の高い光線を吐いた。
変身や魔法の隙などないその攻撃は、ハルトたちの前に割り込んできた六つの機械、その間に発生した見えない盾に防がれた。
「これは……!」
「松菜さん!」
その声に、ハルトは安心感を覚えた。
ワープのように、目の前に青い閃光とともに出現した、蒼井えりか。
彼女はハルトに駆け寄り、アマダムと対峙する。
「えりかちゃん!?」
「海東さんから事情は大体聞きました! このままでは、見滝原が危ないって! 蒼井、力になります!」
胸元に拳を固め、力むえりか。
そして、海東が連れてきた助っ人は彼女だけではない。
海東の隣に次々と並び立つ参加者たち。
「悪いわね。まどかを危険に晒す要素を排除するためなら、私はどんな手でも使うわ」
「今回は協力してあげる。マスターの命令でもあるし……」
「フン……ムーの力以外に、オレが負けるはずがない」
「アブラミー様だ! オレ様は強い!」
「ほむらちゃん! リゲル! ソロ……! それに……!」
彼
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