希望
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「だりゃああああああああああッ!」
「うおりゃあああああああああっ!」
左右からの拳。
だが、数歩後ずさりするだけで、アマダムは強い腕で響と友奈を薙ぎ払った。
あまりにも強い力で地面に投げ落とされ、二人は生身になってしまった。
「先にお前たちから始末してやる!」
「友奈ちゃん!」
「響!」
響と友奈を圧し潰そうとするアマダムに対し、可奈美とコウスケがそれぞれ動く。
可奈美は肩を貸し、コウスケはカメレオンの魔法で伸ばした舌を響に巻き付け、引き寄せる。
二人が安全圏に離脱した直後に、その場に大きなアマダムの手形が刻まれる。
「友奈ちゃん、響ちゃん! 二人とも大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ真司さん」
「よかった、可奈美ちゃんハルトさんと合流できたんだねッ!」
友奈と響。
二人とも、あの場で自分の正体を目撃している。
ハルトは一瞬だけ二人から顔を背けるが、それぞれ直立した二人は、ハルトに駆け寄った。
「ハルトさん、大丈夫だよッ! ハルトさんの正体がファントムでも、わたしは手を伸ばしたいッ!」
「うん! でも、ちゃんとわたしたちにも教えて欲しかったよ! 困ったら相談!」
二人はぐいっとハルトへ顔を近づけた。
ハルトは二人を一度押しのけ、落ち着かせる。
「二人とも、ありがとね。あと、ゴメン。黙ってて」
「へいきへっちゃらッ! これからだよッ!」
「改めてよろしくね! ハルトさん!」
響と友奈は、それぞれ笑顔を見せた。
先のアマダムの戦闘以外でも、体のあちこちに泥や汚れが付着している。きっと彼女たちも可奈美たちと同様、一晩中山を駆け回り、ハルトを探していくれていたのだろう。
「でも、まずはアイツをやっつけなくちゃね」
友奈はドラゴンとなったアマダムを見上げながら断言した。
アマダムは、口から黒い光線を吐きながら、周囲を破壊していく。
「ウィザード……ウィザード……ォォ!」
呪うような声のアマダム。
そんな邪竜へ、友奈は指さした。
「ねえ、あれってもしかして……アマダム?」
「ええッ!? あんなドラゴンみたいな姿になっちゃうのッ!?」
目の前のアマダムは、だんだんと吐く炎の量を増やしていく。
もともと何もない荒野だったその場所は、やがて黒い炎が占める割合が大きくなっていく。
やがてアマダムは、両手を地面に押し付け、口を大きく開く。隕石のように次々と地面に叩きつけられる熱弾から巻き起こる炎は、ハルトたちへ高温の大気を押し付けた。
「ぐっ……!」
倒れ込むハルト。
その頭上には、すでに チャージを完了したアマダムの顔があった。
「まずい……!」
ハルトは赤い眼で、アマダム
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