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仮面ライダー電王 約束の場所
第十九章
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くことすらない。
「どうする?ここで始末をつけるか」
「何か面白くなくなったな」
 カイは軽くこう述べた。
「ここじゃ何だか」
「場所を変えるか」
「予定は変わったけれどいいか」
 軽い言葉が続く。
「場所は」
「三十六年前だな」
「ああ、そこに行けばいい」
「三十六年前!?」
「まさかこいつ!」
 良太郎と桜井は今の二人の言葉を聞いてすぐに悟った。
「この二人まさか」
「三十六年前に行くつもりか!」
「ああ、そこで待っているぞ」
 牙王が笑いながらその二人に対して言ってきた。
「来たければ来い」
「くっ、待て!」
 桜井がまず二人を追おうとする。
「行かせるか!ここで御前等を」
 ベルトを取り出す。それでゼロノスに変身しようとする。
「野上、行くぞ!」
「いや、待って」
 だが良太郎はここでその桜井を止めるのだった。
「僕達も行こう、三十六年前に」
「おい、どうしてだよ」
 これは桜井にはわからなかった。怒る目で良太郎に問う。
「ここで奴等を倒しておかないと過去で何されるかわからねえぞ」
「そうだよ、野上」
 デネブも良太郎に対して言う。

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