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ドリトル先生の落語
第四幕その五
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「厳しくするのと虐待も違うしね」
「そこを間違えると大変よ」
 こう言ったのはダブダブでした。
「取り返しのつかないことにもなるわ」
「お笑いもまた然り」
「そういうことだね」 
 オシツオサレツも二つの頭で言います。
「まさに」
「権力に媚びるんじゃくて風刺する」
「知性、品性、ユーモア、ウィット全部を使って」
 そしてと言ったのはチーチーでした。
「笑いにするものだね」
「そうだよ、だからイエローペーパーの風刺画とかはね」 
 先生は皆にもお話しました。
「そうなっていないんだ」
「ただ相手を貶める」
「そんな酷いものになるんだね」
「自分達は風刺をしているつもりです」
「そうなっているんだね」
「そうだよ、本当にこの落語家さんみたいな人は風刺も出来ないし」
 とてもというのです。
「そもそもお笑いにもだよ」
「向いていないんだね」
「落語にも」
「そうした人だね」
「太鼓持ちに過ぎなくて」
「そうだよ、まあその卑しさから嫌われて昨今のご時世もあって」
 それでというのです。
「最近は殆どお仕事がないらしいけれどね」
「いいことだね」
「そんな人は淘汰されないとね」
「日本じゃそうなることは消えるっていうけれど」
「消えるべきだね」
「僕はこうしたことは殆ど思わないけれど」
 心優しくて公平な先生はです、ですがそれでも先生は何が正しくて何が悪いか分別もはっきりわかっている人です。
 だからです、こう言うのでした。
「この人は消えるべきだと思うよ」
「全くだね」
「人を不愉快にさせるだけだし」
「そんな人だとね」
「消えた方がいいね」
「お笑いやってるのに全く向いていないから」
「そう思うよ、お笑いはね」 
 まさにというのです。
「人の心を楽しませるものなんだよ」
「そのことを忘れたらいけないね」
「笑わせる」
「そして風刺もすることもある」
「自分と違う意見とかそういうので馬鹿にしない」
「そうしたことが大事だね」
「そうだよ、そうしたものを守って」
 そしてというのです。
「やっていくべきだよ」
「どの国でもそうだよね」
「お笑いはね」
「日本でもそうだよね」
「そうしたものだね」
「つくづく思うよ」 
 先生は心から思いました、そしてです。
 そのうえで、です。また王子に言いました。
「あの番組は座布団を取られるのもね」
「あれはあれで面白いよね」
「自分の失敗とかもね」 
 そうしたものもというのです。
「笑いの種にするのがね」
「本物のお笑いだね」
「自分を貶めたりするんじゃなくて」
「ネタにするんだね」
「横山やすしさんもしていたしね」 
 この人もというのです。
「本物のお笑いはね」
「自分の失敗もネ
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