第三十三話 初戦その十六
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「とても」
「そうですか」
「はい、お酒を外で飲むことも」
「じゃあ僕も」
「そうされて下さい、ただ」
「ただ?」
「未成年の人はこっそりと」
楽しそうに微笑んで話した。
「飲んで下さいね」
「未成年は本当はですね」
「飲んではいけないですから」
法律で禁じられているからだというのだ。
「あくまで、です」
「こっそりとですね」
「飲んで下さい」
「わかりました」
「お酒は飲み過ぎないことよ」
颯姫は無表情で述べた。
「飲むと気分が変わるけれど」
「ああ、肝臓とかに悪いからな」
草薙が応えた。
「だからな」
「あまりね」
「飲み過ぎないことだな」
「そうすべきよ」
こう言うのだった。
「飲んでもいいけれど」
「程々だな」
「まあ時には大いに飲むのもいいかと」
遊人は笑って述べた。
「そうしても」
「羽目を外して」
「そうしてです」
颯姫にその通りだと答えた。
「飲むのもです」
「いいのね」
「それも楽しみ方です」
こうも言うのだった。
「世の中の」
「そうなのね」
「毎日大いには駄目ですが」
「時々は羽目を外しても」
「いいですよ」
「そうなのね。いつも一定でなくてもいいのね」
颯姫は少し俯いて言った、そうして今自分が飲んでいるお茶を見てそれを一口飲んでから言うのだった。
「食べるものも飲むものも」
「そうよ、別にいつも決まってなくてもいいのよ」
庚も言って来た。
「これが」
「そうなのね」
「色々やってこそね」
そうであってこそというのだ。
「面白いのよ」
「じゃあお酒も」
「私もよく飲んでるでしょ」
「ワインやブランデーを」
「確かにいつもはよくないけれど」
それでもというのだ。
「時々好きなだけ飲むこともよ」
「いいのね」
「そうよ、だから貴女もね」
「時には飲み過ぎていいのね」
「そうしてもいいわ」
「それじゃあ皆でお外で食べる時は」
「飲み過ぎる位飲んでもいいわ」
颯姫を見て言った。
「貴女が好きなだけね」
「それではね」
「甘いものは欠かせないな」
草薙はこちらの話もした。
「色々持って行こうな」
「お菓子をですね」
「ああ、甘いものがあるとな」
??に応えて話した。
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