第十六章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そもそも御前が途中でどっかに消えるから悪いんだろ。何処に行ってたんだよ」
「キャンディーを買いに行っていた」
「また飴か」
「そうだ。はい皆さん」
早速加賀美達にそのキャンディーを取り出して配るのだった。
「お近付きの印にデネブキャンディーを」
「それはいいがあんた何者だ?」
影山がほっかむりをしているそのデネブに対して問う。
「見たところまともな人間じゃなさそうだが」
「んっ!?俺は見たところただの人間だが」
「違うだろ、それは」
風間も突っ込みを入れる。
「あんた、少なくとも人間じゃないな」
「イマジンか」
矢車はそう察しをつけてきた。
「ワームでも鏡からのモンスターでもないところを見ると」
「な、何故それがわかった」
「馬鹿、御前から言ってどうするんだ」
桜井が思わず突っ込みを入れる。
「御前が自分で言ったらどうしようもないだろ」
「そ、そうだった」
「何故イマジンがこんなところにいるんだ?」
「見たところ悪い奴じゃなさそうだが」
「あからさまに胡散臭いな」
黒崎に大和、織田は極めて懐疑的な目をデネブに向けている。
「密偵か。いや、違うか」
神代はその可能性をすぐに自分で否定した。
「そこの男に憑いているだけか」
「俺は侑斗の親友というか保護者で」
「だから何時保護者になったんだよ、違うだろ」
「違うのか?」
「大体いつも変な格好で街を歩きやがって。目立つから来るなって言っただろ」
「しかし侑人があんまり心配で」
来たというのだ。
「こうして変装してだな」
「ぬいぐるみにほっかむりは変装じゃねえんだよ。かえって目立つだろうが」
「じゃあいっそのこと侑人について」
「それやったらただじゃおかねえぞ!」
「侑斗ぉ〜〜〜〜」
二人で完全に漫才になっていた。そんな彼等をよそにハナが加賀美達に話す。
「私達もイマジンと戦ってきたんです」
「イマジンとか」
「はい、良太郎とそっちの彼が仮面ライダーになって」
「仮面ライダーに!?」
それを聞いた加賀美達の顔色が一斉に変わった。
「ここにも仮面ライダーが」
「まさかとは思ったが」
「一応僕が電王です」
「俺がゼロノスだ」
良太郎は一礼して、桜井はデネブにスリーパーホールドをかけながら話す。これが良太郎達と天道達の正式な挨拶になるのだった。
まずは天道が加賀美達を入れたうえで良太郎達にこれまでのことを話すのだった。
「そうだったんですか。色々あったんですね」
「カイ、そちらのスサノオの分身だな」
「ええ、そうです」
良太郎が天道の言葉に答える。とりあえず愛理は重要な話だからと席を外し良太郎達だけで話をしている。コーヒーは良太郎が淹れている。
「これまで数多くの戦いを挑んできた」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ