敢闘編
第七十話 挟撃 U
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ら動いたのです。余力があれば既に此処には二個艦隊程度が現れ、我々の動きを封じていたでしょう。それをしないというのは敵に余裕がないという事の証拠です…それにフォルゲン方面は今でこそ互角に戦えていますが、増援到着まで持ちこたえるとは思えません。全力でヴィーレンシュタインに進出し、フォルゲンの敵の後方を遮断すべきです、このままでは戦機を逸してしまいます」
ワイドボーンの語気は強かった。十年来の秀才、将来の同盟軍を背負って立つ男…それに相応しい姿だった。だが続く言葉が提督達の反感を買ったのは間違いなかった。
「…作戦運用に関しては宇宙艦隊司令部に一任されている筈ですが」
「何だと!?」
「私が責任を負う…ルーカス司令長官代理のお言葉です。皆様もご承知の筈ですが」
「我々にいち大佐や中佐の指示に従えというのか!総参謀長のウィンチェスターならともかく貴様等に従ういわれは無いぞ!」
司令長官代理のお墨付きがあるとはいえ、感情がそれを許さない……存分に、か。確かに作戦、運用については一任されている、だが我々は宇宙艦隊司令部所属の作戦参謀に過ぎない。提督達から見ればポッと出のいち大佐、中佐なのだ…。
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