第三十四話 夜のアリアその四
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「あの神霊さんは」
「そやね、ほなあの方とも」
「戦おうな」
「その時は」
こうした話をしつつ一行はフルーメーソンの試練の場を意識したかの如き階も進んでいった。そしてその階も突破してだ。
そのうえでだ、さらに先に進むと今度は普通の階だったが。
モンスターが次から次に出てだ、中里も辟易した。
「この階はちょっとな」
「構造自体はオーソドックスでもな」
芥川が応えた。
「そやけどな」
「獣やモンスターが多いな」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここを進むのはな」
「難儀やな」
「ダンジョンにモンスターは付きもんやが」
「それこそセットって言ってええ位にな」
「そやけどな」
それでもとだ、中里は芥川に言った。
「この多さはな」
「僕も辟易するわ」
「十歩歩いたら」
それだけ進めばというのだ。
「モンスターが出て来る」
「そんな風やな」
芥川は施が如意棒で数体のモンスターを倒したのを見つつ中里に話した。
「この階は」
「仕組みはオーソドックスでもな」
「モンスターが多いとな」
それならというのだ。
「それだけでな」
「充分驚異やな」
「ダンジョンとして厄介や」
「そやね、こんな階もあるんやね」
綾乃は後ろから来ようとしていたモンスターの一団に攻撃をしてから応えた、術の一撃で敵を一掃したうえで。
「モンスターの数の多さでくる」
「そんな階もな」
「何万階もあって」
そうしてというのだ。
「その中にはやね」
「こんな階もあるな」
「ほんまバリエーション豊富で」
綾乃は塔全体の話もした。
「よくも悪くも飽きへんわ」
「そやな、ただ何万階もあるんやなくて」
リーもそれはと言った。
「色々な階がある」
「そうした塔やな」
「一階一階そうでな」
「それが何万階もあって」
「神霊さん達もおられる」
彼等もというのだ。
「そしてや」
「踏破したら凄い力を得られる」
「そうなるんや」
このことについても話した。
「そうした塔やな」
「この塔は、ほなな」
「踏破しよな」
「是非な」
こう言ってだった。
今度はリーが攻撃を出した、前に出たモンスター達を術で倒した。そうしてからまた言ったのだった。
「敵がこれまた」
「出て来たね」
「ああ、ほんまな」
リーは眉を顰めさせて言った。
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